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試合結果 10/10 新木場1stRING『SCLAMBLE 8』

『SCRAMBLE8』
観衆:140人(札止め)

▼「新木場闘会始」(30分1本勝負)
○阿部史典(BASARA)/薄井鉄央(BASARA)
10分45秒 お卍固め
竹田光珠(666)/●後藤哲也(紫焔)

▼「FMWレジェンド対決!」(30分1本勝負)
○黒田哲広(フリー)
7分48秒 ラリアット→片エビ固め
●ミス・モンゴル(世界プロレス協会)

▼「インディージュニア世代闘争」(45分1本勝負)
政宗(フリー)/●CHANGO(フリー)
12分58秒 Ambitions→片エビ固め
[REAL HIPSTAR]○政岡純(紫焔)/木下亨平(ダブ)

▼「激突!倍返しの世界vsパスポートの無い世界」(60分1本勝負)
●ガッツ石島/ツトム・オースギ(フリー)/バナナ千賀(フリー)
13分22秒 ロマンティックを突き抜けろ!→エビ固め
[渡鳥連合]○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/塚本拓海(BASARA)/木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)

▼「スペシャルタッグマッチ」(60分1本勝負)
●佐山駿介/瀧澤晃頼(フリー)
22分2秒 チョークスラム→片エビ固め
○マスクドミステリー/翔太(ガン☆プロ)

第1試合


オープニングマッチの若手実力派選手たちによるタッグマッチは、紫焔で今年3月にデビューしたTTT初参戦の後藤哲也が注目を浴びる。
 後藤と薄井の対面でゴングが鳴ると、ロックアップで組み合っての押し込み合い、リストの取り合いやグラウンドでの足の取り合いなど基礎に忠実な攻防が展開され、ヘッドロックの奪い合いから後藤がショルダータックルで打ち勝つと両者タッチ。
 阿部と光珠の対面となると、ロックアップでの押し込み合いから光珠が離れ際にガットショット。両者エルボーで打ち合っていき、光珠の一撃がクリーンヒットすると阿部は尻餅をついてダウン。
 代わる後藤もエルボー連打で続くが、阿部が首投げからサッカーボールキック。自軍コーナーにアイリッシュウィップで叩きつけて薄井にタッチ。
 薄井はエルボー連打から力強いジャンピングボディスラム。素早くタッチを阿部に回す。
 後藤は阿部にエルボー連打で突っ張っていくが、阿部は張り手で打ち返し、ソバットを見舞って薄井にタッチ。
 薄井はエルボードロップから逆エビ固め。後藤がロープブレイクするとブレーンバスターを狙うが、耐えた後藤がブレーンバスターで投げ返して光珠にタッチ。
 光珠はソバットを腹に叩き込んでから蹴り上げて上体を起こさせるとその顔面にドロップキック。阿部が救出に飛び込んでくると光珠は2人まとめてドロップキックで吹き飛ばし、薄井のエルボー連打をさらに苛烈なエルボー連打で潰してボディスラムを狙うが、薄井は耐えてオクラホマスタンピード。
 阿部に代わると、阿部が回転浄土宗から伊良部パンチを放つが、光珠がこれにエルボーでカウンターを入れ、さらにチンクラッシャーで怯ませて後藤にタッチ。

 後藤は阿部のサッカーボールキックに耐えながら根性のエルボーで突っ張っていき、ランニングエルボーで打ち倒してフォールも薄井がこれをカット。光珠が薄井を排除してアシストすると、後藤は阿部にミサイルキックを発射。後藤はさらにロープへ飛ぶが、阿部のカウンターのドロップキックが顔面に突き刺さり、阿部がさらにPKで追撃。これは光珠が救出するも、薄井がドロップキックで光珠を排除。

 阿部は伊良部パンチを放つが、後藤はこれを回避してバックスライド、ラ・マヒストラルと貪欲に勝利を狙っていくが、キックアウトした阿部が起き上がり際の延髄斬りを叩き込み、さらに伊良部パンチからのお卍固めでギブアップを奪った。

第2試合


 TTT恒例となりつつある黒田哲広vsFMWレジェンドのシングルマッチ。リッキー・フジ、南条隼人、戸井克成に続き、今回の相手はミス・モンゴル。
 両者の初シングルとなるこの試合は、ゴングとともにロックアップでの押し込み合い、体格に勝る黒田が押し込むもモンゴルは離れ際にサミング。黒田が怯んだ隙に持ち込んだムチを手に取り黒田を殴打。黒田は「馬鹿じゃねえの?!」と思わず音を上げる。
 黒田がリングに上ってくるとモンゴルはショルダータックルも、黒田はビクともせずに自身の胸を埃を払うように叩き、さらにショルダータックルを促す。モンゴルは何度ぶつかっても倒れないと見るや黒田のつま先を踏みつけて怯ませてからショルダータックル。黒田が倒れると背中を何度も平手で叩いて背中に紅葉形の痕を付け、黒田の指先へのフットスタンプ。
 さらにモンゴルは黒田をコーナーに振って突っ込んでいくが、黒田はカウンターのラリアットでなぎ倒し、コーナーポストを使った哲っちゃん足殺し。さらにトゥーホールド、レッグロック、ヒザ十字と足攻めを集中させるが、モンゴルが黒田のタイツをおろしてその生尻を顕にしようとすると黒田は慌てて技を解除。黒田がタイツを直している間にモンゴルはローブローを叩き込み、黒田をムチでフルスイング。この暴挙にレフリーが慌ててムチを取り上げようとするが、モンゴルはレフリーを黒田にぶつけると、ブロンコバスターで追撃。さらに座り込んだ黒田の股間にレフリーの頭を叩きつけて悶絶させ、スクールボーイで丸め込むもレフリーのダメージが大きくカウントが遅れてしまい、黒田はなんとかキックアウト。モンゴルがレフリーに詰め寄って猛抗議している間に黒田が背後からスクールボーイで押さえ込み、モンゴルに腹を立てていたレフリーは高速カウント。

 モンゴルがギリギリでキックアウトすると、黒田はコーナーに上って時勢に配慮したサイレントな哲っちゃんカッター。さらにモンゴルをロープに振ってラリアットを狙うが、モンゴルはフライングクロスボディでぶつかっていき、STMからセントーンを発射も、これを回避した黒田がラリアット。さらに足を踏み鳴らしながらモンゴルが起き上がるのを待ち、猛ダッシュしてのラリアットで叩き伏せてカウント3。

 試合後、黒田が握手を求めるとモンゴルは笑顔でその手を握り返して深々と頭を下げる。黒田がモンゴルの手を掲げあげて試合はクリーンに終わるかと思われたが、モンゴルが再びムチを持ち出して黒田とレフリーを殴打し、荒々しい幕引きとなった。
 

第3試合


 政岡と木下の気鋭の若手タッグ“REAL HIPSTAR”に対するは、ベテランテクニシャンタッグの政宗&CHANGO。しかし、CHANGOは手ぶらで入場してきた政宗に対し、「刀は?!」と抗議し、政宗は「今日はいいんだよ」と投げやりな態度を取ったことから両者は試合前から揉め始める。
 政宗と木下の対面でゴングが鳴ると、両者素早く組み付いてグラウンドでの首の取り合いを展開し、激しく上下が入れ替わる中で最終的に木下が上を取り、そのまま自軍コーナーに持ち帰って政岡にタッチ。政岡が手4つを求めると、政宗はこれに応じずCHANGOにタッチ。
 CHANGOは政岡の足を刈ってロープに飛ぼうとするが、政岡は即座に跳ね起きて余裕を見せるとCHANGOの突撃をコーナーを使ってひらりといなし、ヘッドシザースホイップで投げ捨てる。
 木下に代わると政岡とともにダブルのバックエルボーの連携を決め、木下がCHANGOをコーナーに振って突撃。しかしCHANGOはこれを回避すると木下の目をロープにこすりつける反則攻撃から2回転するスイングネックブリーカーを見舞い、政宗にタッチ。
 政宗は木下の顔面をコーナーに叩きつけてからロープに目をこすりつけ、CHANGOにタッチ。
 CHANGOも再びロープに目をこすりつけると、政宗が木下をロープ際へセットするよう要求するもCHANGOと意思疎通が取れずCHANGOは政宗の望む形ではないセットをしてしまう。苛立った政宗が自分でセットし直してトップロープ越しのセントーンアトミコを浴びせるが、この間にダメージが回復していた木下はエルボーで反撃してロープへ飛ぶ。政宗はカウンターのドロップキックを放つが、CHANGOが「政宗!危ない!」と気を利かせて場外から木下の足を引いて倒していたため政宗が自爆する形に。政宗は場外に出てCHANGOを口論した後にリングへ戻り、改めてドロップキック。政宗が木下を自軍コーナーに持ち帰るとCHANGOが足を突き出してぶつけるよう促すも、政宗はこれを無視してCHANGOにタッチ。両者の亀裂が浮き彫りになったかと思い来や、CHANGOがそのままコーナーでぶら下がり式首4の字固めを繰り出し、政宗がデコピンで追撃する奇妙な絆も垣間見せる。
 CHANGOはゼロ戦キックから逆水平チョップを連打していくが、木下はドロップキックで一矢報いると政岡にタッチ。
 政岡は自軍コーナーに飛び乗ってダイビングクロスボディを見舞ってフォールも、政宗がこれをカット。CHANGOと政宗は2人で政岡をコーナーに振ろうとするも息が合わずもたついてしまい、政岡はダブルのミサイルキックで2人まとめて吹き飛ばす。政岡はCHANGOにトラースキックをキャッチされながらもマンハッタンドロップで切り返し、DDTを狙うも、CHANGOが政岡の指に噛み付いて脱出しジャングルクラッチ。これを返されると政宗にタッチ。
 CHANGOはまたも気を利かせて場外から政岡をロープにくくりつけて政宗に攻撃を促すが、政宗はわざわざ場外に出てこれを解除し、リングに戻ってチンクラッシャーから河津落とし。さらにハイキックを放つも、政岡はこれをスライディングでかわすとDDTで突き刺して木下にタッチ。

 木下と政岡はダブルのエルボーを狙うが、政宗がこれを回避して両者を誤爆させようとする。しかし木下は政岡を馬跳びで飛び越えて誤爆を回避し延髄斬り。すかさず政岡がRKOを見舞う連携を見せ、木下がドロップキックからブリッジの美しいフィッシャーマンズスープレックスホールド。これを返されるとフィニッシャーのジャーマン・スープレックスを狙っていくが、政宗がクラッチを切って即座にアームロック。そのままグラウンドに転がしつつ、腕を取ったまま勢いよく倒れ込むアームブリーカーからショルダーアームブリーカーを連打。木下は振り上げられた腕を巻きつけてスリーパーホールドで切り返し、バッククラッカー。両者タッチへ。

 政岡はエルボー、CHANGOは張り手で打ち合っていき、CHANGOがロープに飛ぶと政岡は追走バックエルボーを叩き込み、ドロップキックから雪崩式の攻撃を狙っていくが、CHANGOがこれをするりと抜けてフライトラップ。これをキックアウトされるとジャングルクラッチからシザースキックを放つも、政岡がこれを回避。政宗が飛び込んでくると政岡はCHANGOをハンマースルーしてぶつけようとするが、両者寸前で踏みとどまりセーフ。しかし政岡がCHANGOの背後からドロップキックを見舞って両者をぶつけるとスクールボーイ。CHANGOがキックアウトすると起き上がり際にトラースキックを放ち、Ambitionsの体勢も、CHANGOはクラッチを切ってバックを取る。ここに木下が加勢に来るとCHANGOは身をかわして誤爆を誘うがREAL HIPSTARの2人はセーフ。加勢に来た政宗がCHANGOと正面衝突するとついに両者は対戦相手そっちのけで殴り合いを始め、木下が政宗を引き剥がしている間に政岡がCHANGOにボディエルボー2連発からのAmbitionsで突き刺し、カウント3。
 政宗とCHANGOは試合後ももみ合いながら退場していき、ベテランから金星を挙げたREAL HIPSTARの2人は笑顔でハイタッチをかわした。

第4試合


 料理研究家に転向したはずの藤原秀旺が渡鳥連合を引き連れてTTTのリングに帰還。
 入場口からではなく一般通用口から入ってきた塚本と木村はリングの上に麻雀卓を持ち込み、今や激レアと思われる飯島愛さんの柄のトランプで賭博を行いながら海外のものと思われる謎の紙幣をやり取り。他方、秀旺は拳銃を手に場外でテロリストのように息を潜めてガッツらの入場を待ち受ける。

 ガッツが入場してくるとリング上の惨状に激怒し、麻雀卓を蹴り飛ばすとこれが闘いを告げるゴングとなり全員入り乱れての場外戦に発展。
 最初にリングに戻った塚本は千賀を殴打していくが、千賀はダメージを受けながらも渡鳥連合の面々がかき集めていたトランプ及び紙幣を蹴散らし、これに激怒した渡鳥連合が3人がかりで千賀を袋叩きに。渡鳥連合は3人で軽快にタッチを回しながら木村がバックエルボー、秀旺が腕十字やチンロック、塚本が謎の赤ちゃんソフビ人形で千賀を殴打し赤ちゃん人形を大の字になった千賀の上に乗せてレフリーにフォールカウントを要求するも、レフリーは冷静にこれを拒否。さらに木村がスリーパーホールド、秀旺が千賀のエルボーを正面から受け止めた上での張り手からサソリ固め。その間に塚本はなぜか赤ちゃん人形をコーナー上に設置。

 塚本は赤ちゃん人形と『天才・たけしの元気が出るテレビ』のものと思われるソフビ招き猫を丁寧にリング上に並べ、千賀をその上にボディスラムで叩きつけようとするが、千賀はこれを耐えるとソフビ人形を拾い上げて塚本に投擲。さらに赤ちゃん人形の首をもいで首と胴をそれぞれぶつけていき、延髄斬りで一矢報いてツトムにタッチ。
 ツトムは塚本、木村をドロップキックで吹き飛ばし、ガッツは秀旺に突っ込んでいって場外で殴り合い。ツトムはヒップトスからダイビングバックエルボー。ツトムは塚本を引き起こすが、起き上がり際に塚本がトラースキックから延髄斬りを叩き込み、ブレーンバスターホイップから背負投。木村にタッチ。
木村はツトムを払腰で叩きつけSTOを狙うが、ツトムがこれを回避して背負投で反撃し、ガッツにタッチ。
 ガッツは3人を強烈なショルダータックルで蹴散らし、連携を狙う木村&塚本にダブルラリアット。さらに木村へ串刺しラリアットからフェイスクラッシャー。さらにガッツが追撃を狙うが、木村は起き上がり際にローブローを叩き込み、秀旺にタッチ。

 秀旺はラリアットでぶつかっていくが、ガッツも正面から受け止めてラリアットで反撃。両者ラリアットでぶつかり合っていき、秀旺がサミングからロープに飛ぶがガッツはカウンターのラリアット。すかさずSOSの2人が飛び込んできてダブルのトラースキックを突き刺し、ガッツがニールキック。SOSが2人でブレーンバスターを狙うが、秀旺は2人まとめてブレーンバスターで投げ飛ばし、ガッツのラリアットをかわしていつの間にか持ち込んでいた拳銃のグリップエンドでガッツの顔面を殴打。すかさず塚本がトラースキック、木村がダイビングボディプレスで追撃し、秀旺がジャンピングDDTで突き刺してから新技であるロマンティックを突き抜けろ!(※足抱え式バックドロップの形で持ち上げて旋回しながらボム系の形で叩きつける)で3カウント。

 新技について議論する本部席の実況&解説に対し、秀旺は「黙っとけバーカ!」と一括してからマイクを取る。

秀旺「どーもこんばんは!僕たちが渡・鳥・連・合です!」
塚本「なにを喋ろうとしてんだよ?秀旺、お前はここに何しに来たんだよ?闘いに来たのかお前は?お前は……歌を歌いに来たんだろう?!歌えよお前!歌え!今から歌え!俺はキム兄と帰るわ」
(塚本が「ギャラリー置いとくから」と赤ちゃん人形たちをエプロンに並べて置いてから木村とともに引き上げると観客席の照明が消えて秀旺のみを照らすスポットライトとなり、秀旺が『魂こがして』を熱唱してから満足気に引き上げていく)

第5試合


 ミステリーと佐山の対面でゴングが鳴ると、ミステリーがロックアップからあっという間により切るパワーを見せれば、佐山は低空タックルで足を刈ってグラウンドに持ち込んで対抗。両者起き上がってエルボーの打ち合いとなり、佐山は劣勢となるもショルダータックルでなぎ倒し、ミステリーも起き上がってすぐにドロップキックを放って反撃。ミステリーは佐山の腕を取りながら翔太にタッチ。
 翔太はミステリーからリストロックを引き継いで絞り上げ、ヒップトスの体勢も佐山が耐えて逆にヒップトス。今度は佐山が翔太のリストを取りながら瀧澤にタッチを回す。
 翔太と瀧澤は互いに多彩な返し技を見せながらリストを取り合っていき、瀧澤がヘッドシザースホイップ。翔太は場外に逃れて間を取りながら瀧澤を挑発し、瀧澤が場外に降りてくると翔太は入れ違いにリングへ戻ってレフリーへ場外カウントを要求する挑発。瀧澤がリングに戻ってロープに飛ぶと、翔太もスピードのあるロープワークで対抗するも、翔太の突撃をリープフロッグでかわした瀧澤がアームドラッグから腕を固めて佐山にタッチ。
 佐山は瀧澤とともに翔太をロープに振ってダブルのバックエルボーからダブルのヒップトス。佐山はうずくまった翔太にがぶってフロントネックロックを狙うが、翔太が足を刈って倒すとそのまま自軍コーナーに連れ帰ってミステリーにタッチ。
 ミステリーは佐山の頭頂部へエルボースタンプを連打していくが、佐山も首投げからサッカーボールキックでやり返し、瀧澤にタッチ。
 ミステリーは瀧澤にも頭頂部へのエルボースタンプを連打していくが、瀧澤は倒れたと見せかけて低空タックルで足を刈り、フロントネックロックに捕らえてみせるがミステリーがその怪力で瀧澤を軽々と持ち上げて自軍コーナーに叩きつけ、翔太にタッチ。
 翔太はスナップスープレックスからスイングネックブリーカーを狙うが、決まり切る前に瀧澤が自軍コーナーに押し込んで佐山にタッチ。
 佐山は串刺しショルダータックル連打からスリーパーホールドに入るが、翔太がこれを抜け出してハンマーロックから上をとってボーアンドアローバックブリーカー。佐山が暴れて脱出するとミステリーにタッチ。
 ミステリーは首筋へのニードロップ、背中へのニードロップと続けてからブレーンバスターを狙うが、佐山が投げさせずに自軍コーナーに押し込んで瀧澤にタッチ。
 瀧澤はミステリーの腕を取りながらのDDTで突き刺し、そのまま脇固めに入ろうとするがミステリーは両手をクラッチしてこれを防ぎ、逆に脇固め。そのまま自軍コーナーに連れ帰って翔太にタッチ。
 翔太は瀧澤をロープに走らせてカウンターのバックエルボー。さらにロープに飛ぶが、瀧澤が足を刈って倒すと自軍コーナーに持ち帰って佐山にタッチ。
 佐山はじっくりと翔太のリストを固めていくが、翔太はソバットからバッククラッカー。さらにアイリッシュウィップで自軍コーナーに叩きつけてミステリーにタッチ。
 ミステリーはトップロープ越しのアトミコからサーフボードストレッチ。さらに佐山の背中にヒザを押し当てながらの変形キャメルクラッチで痛めつけ、翔太にタッチ。
 翔太は佐山の背中へエルボードロップを連打し、佐山をロープに走らせてドロップキック。さらにブレーンバスターを狙い佐山が逆にブレーンバスターで投げ返すも、ダメージの大きさから帰還することは叶わず、その間に翔太がミステリーにタッチ。
 ミステリーはロープに飛ぶが、佐山はカウンターのレッグラリアートで迎え撃ち、なんとか瀧澤にタッチ。

 瀧澤はクロスチョップ連打から延髄斬り、ドロップキックと続け、さらに投げようとするもミステリーが瀧澤の髪を掴んで強引にマットに叩きつけ、翔太にタッチ。
 翔太はスリーアミーゴスを狙うが、2発目をこらえた瀧澤がココナツクラッシュ、チンクラッシャーからサムソンクラッチ。キックアウトした翔太の後頭部に低空ドロップキックを突き刺すと、佐山にタッチ。

 瀧澤が翔太をカニバサミでコーナーにもたれかからせてアシストし、そこへ佐山が串刺しジャンピングダブルニー。さらにPKからバズソーキックを放つが、翔太がこれを回避してスクールボーイ。キックアウトした佐山に延髄斬りを放つが、佐山はこれを回避してバックドロップの体勢。翔太は空中で身を翻してプレスすると、佐山のハイキックをくぐってかわし、延髄斬りを叩き込んでミステリーにタッチ。


 ミステリーは佐山をコーナーに振って串刺しジャンピングバックエルボーを2連発。さらに普段は見せないダブルアーム・スープレックスで叩きつけてから得意のダイビングエルボードロップ。さらにチョークスラムの体勢も、佐山はこれを振り払ってエルボー連打からミドルキック連打で猛攻。しかしミステリーはミドルキックをキャッチするとそのまま担ぎ上げてサイドバスターで叩きつけ、そこへ翔太がフロッグ・スプラッシュ。ミステリーがフォールに入ると瀧澤がカットに入り、排除に来た翔太をコルバタで放り捨てる。瀧澤はミステリーにも突っ込んでいくが、ミステリーはパワースラムで迎え撃ち、起き上がったミステリーへ佐山がバックドロップ。リング上で全員が大の字になる。
 最初に起き上がった佐山はミステリーを引き起こして掌底連打からのソバット、さらに膝裏を蹴りぬいて座らせてのPKを叩き込み、バズソーキック2連打からバックドロップを狙い、ミステリーが強引にチョークスラムへ持ち込もうとすると佐山は持ち上げられた勢いを使ったゼロ距離ジャンピングニー。ふらついたミステリーの顔面へ右ストレートを叩き込み、側頭部へハイキック。さらにバズソーキックからフォールも、翔太がギリギリでカット。瀧澤が翔太を場外に放り出し、プランチャで追撃して佐山に勝負を託す。
 佐山は再びバックドロップを狙うが、ミステリーが腰投げで切り返すと佐山の起き上がりにラリアットをぶちかまし、佐山のハイキックを両手でガードした上でチョークスラムで叩きつけて3カウント。

エンディング


ミステリー「翔太、ありがとう。TTT旗揚げして……(※頭のダメージにうずくまって)メチャメチャ蹴ってきたなアイツ……。旗揚げして、ずっとメインを張ってきた男と、アンダーカードに居続けた男。今日、こうしてメインで当たるって、こんなチャンスはないと思った。若い奴らに道を譲ったわけでもなく、俺はまだまだここにいるんだって!長年、ガッツワールドで一緒にやってきて、去年一緒にタイトルも巻いた翔太が今日ここに来てくれて、そして、あの若い奴を、勢い満点の奴を跳ね返して勝つことが出来たよ!メインずっと張ってきたからもう立ち位置変わったと思ったかもしんねーけど、まだまだそんなことねぇんだよ。いいか、俺はまだまだお前よりも前に立って、お前より高い壁でいるからな!」

(佐山がミステリーからマイクを奪い取る)

佐山「ミステリーさん、今日は負けましたけど、壁になるって言うんだったら、今度この俺と、ここでシングルやってくださいよ。まだまだ壁になり続けるんでしょ?!だったら、シングルやりましょうよ。絶対ブチ破ってやっからよ。やりましょうよ」
ミステリー「いいぜ。シングル受けてやるよ!TTTのメインを張り続けてきた男の力を、次の11月14日、この新木場で受けてやるよ!」

(佐山がミステリーを睨みつけながら退場していくとその背中にミステリーが叫ぶ)

ミステリー「いいか、次だ次。まだまだ俺の方が強いからな。俺が勝手に言ったけど決まりだよ!変えさせねえぞ?!こんだけの人が聞いてんだ!……まだまだ翔太の力を借りたい気持ちもあるが次はシングルだ!」
翔太「そっすね」
ミステリー「頑張ろう!……えー、色々自粛とかあったりして、7月に興行を再開して、久々の土曜ですか。まだまだ、客席、ソーシャルディスタンスで、ちょっとずつ隙間は開けておりますけども、こうして会場を見渡す限り、座れるところは全部埋まってるんじゃないですか?まだまだ俺たち、世間はまだまだ厳しい状況かもしれないけど、俺たちTTTも、翔太のガンバレ☆プロレスも、まだまだ走り続けていきますんで、皆さん、こうして試合がある限り、この会場に集合しましょう!次は11月14日、土曜日この新木場!同じ19時からです!チケットも売ってます。みなさん本日はどうもありがとこうございました!」

<試合後コメント>

マスクドミステリー
「TTT旗揚げして、2戦やったところで、ちょっと世間の状況が、色々、未知のウイルスが流行ってるってことで興行なんかも業界全体で自粛になったりして。なんとかみんなの頑張りで落ち着いてきたので7月から興行再開しまして。で、佐山はずっとメインを張って。俺もアンダーカードとは言いつつ、カード自体は実はいいカード、結構組んでもらってて。さっきリングではああ言いましたけど、ガッツのタイトル(CCWカナディアンヘビー級王座)に挑戦したりとか、あとは忍選手とシングルマッチをやったりとか。ただ、私、ちょっと結果が出ずにいて。メインだった佐山もメインに立ってはいるけどしっかりとした結果というかね、勝ち星を残すようなことはずっと出来ずにいて、お互いなんかちょっともがいていた……アンダーカードとメインでもがいていたようなところがあって。前回、9月大会で、なんか2人とも勝つことが出来て、俺はそんとき組んでた翔太と、佐山は前回9月でメイン張った瀧澤と組んで、10月、雌雄を決するような感じで一勝負できましたけど、今日、メインを張ってきた男も、旗揚げ戦の第1試合から感じたものとは、格段に成長した男の攻撃を俺は全身で受けて、なんとか耐えきって、俺は今日メインでアイツを沈めました。まだまだ、メインで経験を積んだかもしれないけど、まだまだ先に行かせねーぞって、俺の意地が今日ここでありましたんで、次、それをもう一度ハッキリとアイツに分からせる。まだまだ、超えていかなきゃいけないものがあるんだと、それをアイツに叩き込むために、次、11月、佐山とシングルやりますよ。また11月大会、さらに今日から一歩進んだマスクドミステリーと、きっとアイツも、佐山も進んで成長してくるでしょう。そのぶつかりを、皆さんまたこの新木場に見に来てください。よろしくお願いします!」

佐山駿介
「今日、ミステリーさんに3カウント取られましたけど、俺自身またまたやれたと思うし、あんな壁になるって目の前で言われたら、絶対あの壁ぶっ潰してやろうって思ったんで、来月11月、マスクドミステリーからら3カウント取ってやりますよ。皆さんちょっと見てて下さいよ。まだTORUさんが帰ってくるまでまだもう少しかかると思うんで、その期間は自分がリングを守るって言ったんで。ミステリーさんと、メインでシングルやって、ちゃんと3カウントを取って、『佐山でもメインちゃんと締められるんだぞ』って試合を11月にちゃんと見せられるように準備していきたいと思います」

――闘ってみて、ミステリー選手の意地や体の強さなど感じたことはありますか
「いやー、やっぱり体重も、ウエイト差もそうですけど、頑丈すぎて。あんだけ自分が今まで頭蹴って、返されたこと中々ないんで。根性なのかフィジカルの強さなのか分からないですけど、ホントにメチャメチャ強い先輩だなって改めて感じました」

――勝敗という点では結果が出ない日々が続いていますが、ミステリー選手という壁を超えた後に目指すものは
「それはやっぱりもう、自分が前から言ってるように、ガッツさんが巻いてるCCWのベルト。あれはやっぱ今、王座戦全然やってないですけと、もっともっと高い価値のあるベルトにしなきゃいけないと思ってるんで、ミステリーさんに勝ったら、次はガッツさんのベルトのあのベルトに挑戦できるようにもっと上を目指して頑張っていきたいですね」

藤原秀旺
(※大会終了後に藤原秀旺が声明を出すことを宣言し渡鳥連合の売店にマスコミを集める)
「現実、見て分かる通り、プロレス?っていうか、TTTだらしないな。俺は料理研究家だし、料理研究家にプロレスラーが負けた。これ、歴史に残りますよ。これはね、マスコミの皆様にも広めていただかなくてはならない。俺はあくまでも料理研究家代表として出てるだけだからね?で、次のTTT、試合組まれれば出るし、料理教室があればそっちも行くし、まあスケジュール次第っていうことで。別にガッツとかハッキリ言って……もういいんだよね。あとね、世の中に言いたいんだけど、世の中の奴ら、お前らよ、プロレスを狭めるようなことをやるなよ?プロレスを狭めるっつーことは世の中を狭めるっつーことだお前。俺は自由にやってやるよお前。分かったら出てけ!行くぞ!帰るぞ!帰れ!帰れ!」

――プロレスラーから料理研究家に転向したということは、現在はプロレスラーではない……?
「ではないよ。俺は単に遊びに来ただけよこのリングに。料理のほうが厳しいんだぞ?!オイ!料理のほうがどれだけ厳しいか……味の素の分量で決まって来んだよ味はよ!」

――料理の決め手は味の素……?
「味の素とか、いわゆる化学調味料。ふんだんに使うんだ。お前、中華街でバイキングとかの帰りって舌しびれるだろ?アレだよ!アレが化学調味料だよ!」

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