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試合結果 11/6 新木場1stRING『ATTACK10』

『ATTACK10』
観衆:168人

▼「TTTvs渡鳥連合」(30分1本勝負)
●瀧澤晃頼
9分4秒 シュミット式バックブリーカー→片エビ固め
[渡鳥連合]○塚本拓海(BASARA)

▼「スペシャルタッグマッチ」(30分1本勝負)
○黒田哲広(フリー)&竹田光珠(666)
12分6秒 ラリアット→エビ固め
マスクドミステリー&●仲川翔大(J STAGE)

▼「混乱!3WAYタッグマッチ」(30分1本勝負)
○ガーリン・シュー・ペローズ(後藤恵介)(フリー)&スーパー・ドクター・秀
9分5秒 ラリアット→片エビ固め
[渡鳥連合]竹田誠志(フリー)&●木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)
※もう1組はTORU/後藤哲也(紫焔)

▼「TTT認定インディー統一タッグ選手権試合」(60分1本勝負)
【王者組/Speed of Sounds】○ツトム・オースギ(フリー)&バナナ千賀(フリー)
16分29秒 ツキノイシ→片エビ固め
【挑戦者組】レイパロマ(ダブプロレス)&●木下亨平(ダブプロレス)
※初代王者組が初防衛に成功

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」(60分1本勝負)
【王者/渡鳥連合】●藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
15分33秒 ラリアット→片エビ固め
【挑戦者/真GUTS軍】○ガッツ石島
※初代王者が初防衛に失敗。ガッツが第2代王者となる。

第1試合


 CCW認定カナディアンヘビー級王者の塚本と瀧澤のシングルマッチ。
 瀧澤はTTT入団後から勝ち星に恵まれず中々実績を残せずにいる。今回はシングル王者との一騎打ちながらベルトがかからないという状況は現在の瀧澤の立ち位置を表しているとも言えるが、この一戦の結果如何では大飛躍が望める注目の試合だ。

 試合前に塚本が握手を求めるが瀧澤は拒否。
 ゴングが鳴ると塚本が改めて握手を求めるが、瀧澤は手4つを求める形で腕を出して返礼。組み合って瀧澤がリストを取っていくが、塚本はすぐに前転して下から蹴り上げる形で突き放す。瀧澤は距離を詰めてアームドラッグを狙っていくが、塚本はリバースしてヒップトス。瀧澤は下から組み付いてヘッドシザースホイップ、コルバタと塚本のパワーを華麗な技術で受け流す。

 塚本は一旦場外に出て間を取ろうとするが、瀧澤は上から腕を掴んで逃さず。塚本は無理やり振り払って場外をゆっくり周るが、リングに戻った瞬間に瀧澤が突っ込んでいき、コーナーに叩きつけて顔面踏みつけ。さらにフェイスロックから首4の字固め、そのままリバースしてのスカルファックから後頭部への低空ドロップキックと顔面に攻撃を集中させる。

 瀧澤が引き起こそうとすると塚本はガバリと起き上がってボディスラムで叩きつけ、トラースキックからフィッシャーマン・バスター。そして瀧澤の両足を抱えてブンブンと振り回すような形で逆エビ固めで腰を落とすが、瀧澤はなんとかロープに辿り着く。
 塚本はコーナーに上がろうとするが、瀧澤が下から足払いをかけて落下させると、エプロンからトップロープを超えて繰り出すブロンコバスターから串刺しドロップキック。さらにロープに振って顔面を撃ち抜く高さのある正面跳びのドロップキックを見せる。


 瀧澤は塚本のブレーンバスターを背面着地してスクールボーイの形で転がし、起き上がり際にステップ式延髄斬り。さらに火の玉ボムからチルト3を狙っていくが、塚本はその怪力を以てヘッドロックで切り返す。これを振り払った瀧澤のバイシクルキックをかわした塚本はブレーンバスターホイップで豪快に投げ捨て、シュミット式バックブリーカーで3カウント。令和の時代にシュミット式バックブリーカーで決着するという味のある試合となった。

第2試合


 “最高”ミステリーとしてタッグを組む黒田&ミステリーが今回は敵味方に分かれ、それぞれ光珠、仲川と組んで闘う試合。ファンの注目を集めるのは、ベテラン勢のパートナー対決か、それとも急成長株の若手の大物食いのどちらになるのか。

 4人それぞれ握手を交わしてからゴングが鳴ると、光珠と仲川がリストの取り合いからアームドラッグの応酬を見せ、空中でドロップキックの相打ち。2人同時にネックスプリングで起き上がろうとするが、光珠のみ失敗してしまい、仲川が光珠をからかう中で両者タッチ。
 黒田とミステリーのパートナー対決となると、じっくりとしたリストの取り合いからネックロックの奪い合いを見せ、ヘビー級同士の重厚感あるショルダータックルの打ち合いへ。黒田がミステリーをロープに走らせ、追走してバックエルボー。さらにコーナーに叩きつけてチョップを連打した上で光珠にタッチ。
 光珠はミステリーの後頭部にエルボースタンプを連打し、ヒザをついたミステリーを引き起こそうとするが、ミステリーは顔面かきむしりで光珠を怯ませ仲川にタッチ。

 仲川はミステリーとともにコーナーで光珠の顔面を踏みつけ、後頭部からの低空ドロップキックからスリーパーホールド。光珠が仲川の髪を引っ張って抵抗すると、仲川は光珠の髪を掴み返そうとするが坊主頭の光珠の髪は引っ張れずしょんぼりしながらミステリーにタッチ。
 ミステリーはスリーパーホールド+顔面かきむしりから喉元へのニードロップ。さらにエルボースマッシュでコーナーまで追い詰めてからサイドスープレックスで叩きつけ、トップロープを超えてのセントーンアトミコ、喉元へのクロスチョップからブレーンバスターを狙うが、光珠がその背筋力でミステリーの巨体をぶっこ抜いてのブレーンバスター返しを見せ、黒田にタッチ。

 黒田はミステリーをラリアットで叩き伏せ、援護に来た仲川も捕縛して2人へ同時にDDT。さらに哲っちゃんカッターから緊急事態宣言明けということもあってか久々に元気に声を出しながらの哲っちゃん足殺し。
 代わる光珠はショットガンドロップキック、串刺しジャンピングエルボー、ブーメランアアタックと連撃しハリケーンドライバーを狙うが、ミステリーが背面着地してスリーパーホールド。続けてチョークスラムを狙うが光珠が背面着地してトラースキック。光珠がロープに飛ぶが、ミステリーはパワースラムでカウンターし両者タッチへ。

 黒田がラリアットで突っ込んでくるが、仲川はガットショットで止めてコーナーに振って串刺しバックエルボー。さらにサッカーボールキック、ミサイルキックと畳み掛けてスワントーンボムを発射も黒田がこれを回避したため自爆。黒田は仲川の起き上がり際にラリアットを叩き込んで冬木スペシャルもミステリーがカットしてコーナーに叩きつけ、仲川が串刺し延髄斬りからスクールボーイの形で転がして顔面へのトラースキック。しかし黒田は怯まずラリアットで叩き伏せ、なんとか起き上がった仲川にダメ押しのラリアットをもう一発叩き込み、これで3カウント。

 試合後、黒田とミステリーは人差し指を突き立て合って再戦を熱望した。

第3試合


 前回の新木場大会にて、B(後藤)が「渡鳥連合に入るためにツエー奴を倒して目立ちたい」という理由からTORUを襲撃したことで両者に因縁が勃発。
 TTTのエースであるTORUと、TORUに憧れてプロレスラーになった後藤。TTTを順調に侵略している渡鳥連合の竹田&木村。そして現状すべてと敵対しつつある謎の第三勢力であるドクター&B(後藤)。TTTの勢力図が一試合に凝縮された混沌とした3WAYタッグマッチとなった。

 三軍がリングに揃うなりドクターとB(後藤)が奇襲し、竹田をロープに振って2人でダブルチョップ。2人を後藤が蹴散らして行くと木村が立ちはだかり、チョップの打ち合いを制した木村が後藤をショルダータックルでなぎ倒す。さらに追撃を狙うが、後藤がアームドラッグからのランニングバックエルボーで反撃。木村はこれを受け止めた上でショルダータックルでふっとばし、竹田にタッチ。

 竹田は後藤のエルボー連打を余裕の症状で受け止めた上で強烈なエルボーでヒザをつかせ、ニーリフトからボディスラム。カットに入ろうとしたB(後藤)を事前にドロップキックで排除した上で「お前は誰なんだ!」と罵倒した上で木村にタッチ。
 木村は竹田をともにダブルショルダータックルを決め、ボディスラムからエルボードロップを落として竹田にタッチ。
 竹田は後藤をコーナーで宙吊りにした上で顔面への串刺し低空ドロップキック。さらに腹部にニーリフトを突き刺していくが、後藤は怯まずエルボー連打。竹田はまたも強烈なエルボーで後藤をふっとばしてブレーンバスターを狙うが、後藤が意地のブレーンバスター返しで一矢報い、TORUにタッチ。

 TORUは竹田&木村をランニングエルボーで蹴散らし、竹田へダイビングフットスタンプ。ここにB(後藤)が入ってきてTORUへ共闘を要求。TORU&後藤が怪訝な表情を浮かべる中でB(後藤)がノリノリでトレイン攻撃の音頭を取っていくが、これが全員のヘイトを買ってしまい、TORU&後藤&竹田&木村が四方からの低空ドロップキック。
 TORUは竹田にエルボー連打からロープに飛ぶが、竹田がキチンシンクでカウンター。竹田はエクスプロイダーからロッキンポを発射も、TORUはこれをガッチリとキャッチ。竹田は振り払ってロープに飛ぶが、TORUがカウンターのフロントスープレックス。木村が突っ込んできてTORUの起き上がり際にラリアットを放つが、後藤がショットガンドロップキック、ドロップキックと連撃し、コーナーで後藤のブロンコバスター+TORUの串刺し低空ドロップキックの同時攻撃。

 さらに後藤が木村にミサイルキックを見舞い、カットに来たB(後藤)をTORUがDDTで排除。TORUの起き上がり際に竹田がロッキンポを叩き込むと、後藤が竹田に延髄斬り。後藤の起き上がり際に木村がラリアットを見舞うが、後藤は起き上がって延髄斬りからシャイニング・ウィザード。

 TORU&後藤&竹田&木村がクアトラブルダウン状態になると、やたらとハイテンションな後藤が上がってきて猛アピールを始め、木村にダイビングセントーンを発射も木村が回避したため自爆。竹田&木村のサンドイッチ低空ドロップキックが決まり、竹田がB(後藤)へリバースUクラッシュを狙っていく。


 しかし、試合を静観していたドクターが瓶詰めされた怪しいクスリを持ってリングに飛び込み、竹田の口の中に怪しい錠剤をザラザラと流し込む。竹田は水揚げされたばかりのマグロのようにビタンビタンと痙攣し始め、木村が慌てて駆け寄って来るとドクターがトラースキック。木村がたたらを踏んだところにB(後藤)が強烈なラリアットを叩き込み、これで3カウント。
 乱戦のさなかでドクターの薬瓶が客席で割れるというアクシデントもあり、セコンド陣が慌てて掃除を始める中でB(後藤)がマイクを取る。

B(後藤)「勝ったぞオイ!藤原秀旺いるか!秀旺!(※秀旺がけだるげな様子でリングに登場)今日、俺とドクターで勝った。俺たちはちゃんと結果を出してんだよ。いいかげん俺を渡鳥連合に入れろ!」
秀旺「お前どうでもいいけどトラブルを起こすな馬鹿が!小汚いんだよお前、面が。お前勝ったのか?」
B(後藤)「勝ったよ!」
秀旺「そうか。じゃあ12月、俺ら渡鳥連合が持ってる6人タッグのタイトル、これにお前ら挑戦して、お前勝ったら正式に渡鳥連合、入団ということで。お前2人しかいないのか。パートナー決めろ、今」
B(後藤)「パートナーはなぁ……TORU!」
TORU「えっ」
B(後藤)「オメーがパートナーだ!TORUで決定!ガーリン・シュー・ペローズB、カッコ後藤恵介!スーパー・ドクター・秀!そしてTTTのエース、TORU!その3人で挑戦すんだよ!決定だ!」
TORU「……オイ、後藤」
後藤(哲也)「ハイッ!!!」
TORU「オイ、お前また俺をややこしいことに巻き込んだな。懲りん奴やな。お前ら、ゆるきゃら?怪奇派?と組んで、俺が6人タッグのベルトに挑戦?……メチャクチャおもしろそーやんけ!」
B(後藤)「ウオオオオオオオッッ!!」
TORU「なんか知らんけど、またテンション上がってきました!来月、この訳の分からん2人と、渡鳥連合、タイトルマッチ決定でいいですか!よし!俺らでベルト取ろうぜ!やるぞ、後藤!」
後藤(哲也)「ハァイッ!!!」

秀旺「TORU選手、アンタも渡鳥連合に入りたいのかい?そしたら12月、勝ったらお前ら、ガーリンなんとか、TORU選手、あなたたちは渡鳥連合に入団」
TORU「私もですか?!」
秀旺「勝ったらね。分かる?ということで12月、決まりました。よろしく」

<試合後コメント>

ガーリン・シュー・ペローズ(後藤恵介)&スーパー・ドクター・秀
B(後藤)「おっしゃあ!ドクター、3WAY、勝ちましたよ!見てるお客さんたちもまさかと思う人も多いだろうけど、これが今の俺らの実力だってことだよ。そして、次回12月4日、6人タッグマッチ!チャンスをモノにする。TORU、よろしく。ということで俺ら怪奇派軍団で少しずつでも着実にもぎ取っていきます。でもな、藤原秀旺、覚えとけ!」
ドクター「……(※無言でオペのポーズを取りながらうなずいて退席)」

TORU&後藤哲也
TORU「おぉい、またなんか訳の分からんことに巻き込まれてしまったぞ。なに?訳の分からん被り物2人と組んでGWC認定6人タッグ王座に挑戦?……メチャクチャおもしろそーやね!やる気がもりもり湧いてくるね!やっぱね、プロレスはこうでなくちゃ。こういう訳の分からないこと、大好きですっ!やるからには、ペローズとドクターをちゃんと戦力として3人で力を合わせて渡鳥連合からベルトを奪いますよ。言ったからにはちゃんと、お前らもしっかりその日仕上げてこいよ?やるぞ、後藤ッ!」
後藤(哲也)「ハイッ!!!」

第4試合


 前回の新木場大会で“最高”ミステリーの2人を制して自信を付けた木下は、オースギ&千賀が持つTTT認定インディー統一タッグ王座への挑戦を宣言。木下は「SOSの2人がまだ知らないようなものをここに持ってこないと勝てない」とパートナーにレイパロマを連れてくることを明かすと、場内は驚きと歓喜の黄色い声に包まれた。

 千賀とパロマの対面で試合が始まると、千賀がパロマが入場時見せたツイストダンスを真似て見せるが、珍しくシリアスモードなパロマは「タイトルマッチだぞ!」と鬼の形相でにらみつける。そしてその後はロックアップや手4つで組み合いながらグラウンドでスピーディな首の取り合い、足の取り合いを展開し、シリアスな空気の中でクリーンブレイクし両者タッチ。

 オースギと木下の対面となると、互いにロープに飛んで攻撃をかわし合うスピーディな攻防が展開され、木下がドロップキックでこれを制すものの、木下が再びロープに飛んだところで千賀が飛び込んできてSOSのダブルドロップキックが決まる。

 代わる千賀はコーナーに控えるパロマをツイストで挑発してから木下へコーナーでナックルを見舞い、木下の頭にしゃぶりつく。
 代わるオースギは木下とチョップ、エルボーの打ち合いを展開。これを制したオースギが木下を場外に放り出すと千賀が痛めつけてからリングに放り込み、そのままタッチを受ける。
 千賀は木下に逆エビ固めを決め、オースギがカットに入ろうとしたパロマを蹴落として場外で胴締めフェイスロック。木下がなんとかロープに辿り着くと、千賀は背中へのエルボードロップ、ボディプレスと休ませずに追撃。千賀がロープに飛ぶが、木下はカウンターのドロップキックを突き刺してパロマにタッチ。

 パロマは千賀、オースギをパロマボンバーでふっとばし、さらに千賀にはジャンピングパロマボンバー。続けて足を監獄固めに捕らえながら腰をくねらせて恍惚。パロマがさらにリビドーを高めて絶頂しようとしたところへ千賀が下から首固めで捕らえてカット。千賀は足のクラッチを解かずにリバースして裏足4の字固めに捕らえ、続けてアンクルロック。

 パロマがロープブレイクすると千賀はコーナーに叩きつけて串刺し攻撃を狙うが、パロマがコーナーから足を絡ませてヘッドシザースホイップを見舞うが、その際にタイツが引っかかって脱げてしまい、生尻が丸出しになるという恒例のアクシデントが発生。

 尻が出たことでさらに高まったパロマが再び恍惚を狙うが決まり切る前にオースギがカットし、2人でパロマにランニングダブルブレーンバスター。しかしパロマは脱げたタイツがふくらはぎあたりに引っかかった状態でチョコチョコと走りながら2人に串刺しパロマボンバーを見舞っていき、さらに千賀にはランニングネックブリーカードロップのような形になる豪快なパロマボンバー。ダブルダウンとなり、両者ふらつきながらもタッチへ。

 木下は突っ込んできたオースギのバックを取り、カート・アングル式のロコモーション式ジャーマンを三連発。さらにフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを狙うが、オースギに振り払われると延髄斬りを見舞い、改めてフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。これを返されると木下はコーナーからダイブもオースギがこれを回避し、着地した木下の振り向きざまにダイビングバックエルボーを叩き込む。これはパロマがカットするが、結果的にパロマの生尻がオースギの眼前に突き出される形になり、オースギは不快感をあらわにした表情を浮かべる。

 オースギはパロマにエルボーを放っていくが、パロマは一発受けるたびに体をブルブルと震わせながら少しずつタイツを引き上げていき、タイツを履き終えるとパワーが満タンになり「YOU!」と人差し指を突きつけるパロマアップからナックル連打し、フライングニールキック。これをカットした千賀がフランケンシュタイナーを見舞うが、パロマがふっとばされ際に千賀のタイツを引き下げ、顕になった千賀の生尻へパロマがスライディング後背位。

 大切なものを奪われた千賀がさめざめと泣く中で木下がオースギに延髄斬りを見舞い、パロマがデスバレーボムで追撃。さらに木下がジャーマン・スープレックスを放つがオースギが一回転して着地。その隙に千賀が飛び込んできて木下の側頭部にトラースキック。オースギが十字架固めもパロマがカット。

 千賀はパロマに回転エビ固めをかけて動きを封じようとするが、千賀が誤ってタイツを引き下げてしまったことから再びパロマの生尻が顕に。千賀とパロマがお尻合いとなりながらバックスライドを狙い合い、2人はもみ合う中でダブルちんぐり返し状態に。

 リング中央に現代アートが鎮座する中でオースギと木下がエルボー合戦を展開し、木下がジャンピングニーからジャーマンを狙うが、これを回転エビ固めで切り返したオースギが木下の起き上がり際にランニングニーを叩き込み、立て続けにツキノイシで突き刺して3カウントを奪った。

 石川会長からベルトを手渡され勝ち名乗りを上げるSOSのもとにB(後藤)がやってくるが、SOSはダブルトラースキックで排除しなにも言わせなかった。

第5試合


 前回の新木場大会ではGWC6人タッグ王座戦が行われ、ガッツ&オースギ&千賀から秀旺&木村&竹田が王座を奪取。
 しかし、この決着は渡鳥連合入りを熱望するB(後藤)の介入が勝敗に絡んでおり、これを不服とした秀旺自らガッツをインディー統一無差別級王座の次期挑戦者に指名。思わぬ形で決まってしまった永遠のライバルの頂上決戦、2018年12月1日のGOING-UP新木場大会でのCCWカナディアンヘビー級王座戦以来の一騎打ちに熱い期待が集まった。

 秀旺は渡鳥連合の面々とともに入場してくるが、正々堂々の一騎打ちを望む秀旺はセコンド陣に引き上げるよう要求。欲しがりなB(後藤)が構わず残ってセコンドにつこうとするも「トラブルを起こすな!」と渡鳥連合の面々に強制排除される。

 ゴングが鳴るなり秀旺がリングアウトしてゆっくりと間をとっていくが、秀旺がリングに戻ってからは真剣そのもの。互いにロックアップでロープに押し込み合ってはクリーンブレイクし、グラウンドではじっくりとした重厚感ある首の取り合いを展開。秀旺がマウントを取って上からナックルを落としていくとガッツがその腕を取ってチキンウイングアームロックで捕らえてギブアップを迫るなどシューティングで培った技術の引き出しも開けていく。
 秀旺が下から三角締めを狙うとガッツはヘッドロックで捕らえながら引っこ抜いて起き上がらせショルダータックル。場外に逃れた秀旺は観客席でアロハを脱いでウォーミングアップは終わりとばかりに表情を引き締めてリングに戻る。

 ガッツと秀旺はチョップの打ち合いを展開していくが、秀旺はコブラクローで頸動脈を絞めながらガッツをグラウンドに引き倒し、フィストドロップからのフェイスロックと“小汚い面”に集中攻撃。ガッツはクラッチを切ってアームロックに捕らえながら引き起こしてボディスラムで叩きつけ、ロープに振ってバックエルボー。さらにエルボードロップ連発からスリーパーホールドでじっくり絞り上げてブレーンバスターを狙うも、秀旺が豪快なジャンピングブレーンバスターで切り返す。

 秀旺はサイドバスターで叩きつけてからガッツをコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、ガッツがラリアットでカウンター。激しいチョップの打ち合いとなり、ガッツが鬼神ナックル連打で優勢となるも秀旺はその場飛びの美しいフライングニールキックで反撃しバックドロップ。

 秀旺はコーナーに上ってムーンサルト・プレスを発射もガッツが回避。秀旺が着地して自爆を逃れ、ガッツのラリアットをラリアットで迎撃。両者ロープに飛んで幾度もラリアットでぶつかり合い、バチンバチンと巨体がぶつかり合う音をひびかせる。ガッツが延髄斬りで意表を突くも、秀旺は倒れず全身を浴びせる形のラリアットでガッツを叩き伏せるが、ガッツも怯まず鋭角的に突き刺すバックドロップ。さらに久しく見せていなかったコーナー上からのダイビングクロスボディを見せるなど奥の手を解禁し、ラリアット、ゴーストバスター、DDTからのラリアット4連発という豪快なラッシュで畳み掛け、死闘に終止符を打った。

ガッツ「今日は皆さんの温かい声援のおかげで勝つことが出来ました!ありがとうございます!今年ね、去年の12月に鎖骨の骨を折って、今年3月に見切り発車で復帰したんですけど、コンディションも良くなく、結果も振るわなかったですけど、今日この降って湧いたチャンスに向けて一生懸命突っ走ってきて、今日は最高の結果が出て嬉しいです!どうもありがとうございます!来月の大会は12月4日です。12月4日と言えば、私、2004年の12月4日にデビューしました。ということで、次の大会は私のリアル17周年大会です!17周年を飾るにふさわしい記念試合的なものをしたいので、私の周年なんで、皆さん12月もこれに懲りず会場の方に是非応援に来てください!よろしくお願いします!ちょうどね、良い時間なんでね、ここらでバシっと締めたいと思います。セミでは同期の千ちゃんとオースギさんが防衛して、我々デビュー17周年組がシングルとタッグのベルトを巻いたということで、僕も年明けに41になりますが、まだまだ老け込むこと無く突っ走っていきますが、皆さん応援の程、よろしくお願いします!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

ガッツ石島
――見事TTTの至宝を奪還されました。おめでとうございます。
「去年鎖骨を折ってから結果が振るわなくて、復帰してからも出来ることと出来ないことっていうのが結構あってね。鎖骨のせいで高い位置から受け身とかも取れなかったりしたんだけど、今日は出せなかった技、2つ解禁したからさ(※ダイビングクロスボディ、延髄斬り)。それが良かったんじゃないのかな」

――団体独自のベルトを獲って名実ともに団体のトップになったわけですが、今後の抱負について
「とりあえず、このベルトの価値を上げていきたいですね。まだよそに目を向ける段階じゃないと思うので、内部の充実を図って、俺がチャンピオンとして地固めをして、打って出られるようにしていきたいと思います」

――TTT内部で防衛戦の相手として考えている選手はいるのでしょうか
「いや、みんなTORUにしたってミステリーにしたって実力あるし、今ウチに参戦してくれてる選手もみんな実力者揃いだし、誰でも来いって。やる気のある人間がいれば誰でもね。例えば、木下亨平には(CCWカナディアンヘビー級王座戦で)負けたりしてるし、誰にでも権利はあると思います」

――インディーの頂上決戦を永遠のライバルである藤原秀旺選手と行えたことについてはいかがでしょう
「こないだTORUプロデュース興行でインディーの帝王・佐野直に勝ったからね。で、唯一神にも勝ったから。インディーの実力者2人に勝ったから。佐野さんにどういう形であれ勝ったから今日は負けられないと思ってたし、いいよね。やっと今年後半にして、今年やってきたことが実ってきたって感じですね」

――12月4日の17周年大会での防衛戦は考えていますか
「防衛戦は、1月のTTT2周年でやって、今は明確に挑戦者がいないんで。まあ、もしかしたら12月の周年大会で防衛戦やるかも知れないですし、記念試合的なものになるかも知れないですし、それは週明けにでもみんなと話し合って決めたいと思います」

藤原秀旺
(※いつものように秀旺の売店前に記者陣が招集され、唯一神からのお気持ち表明が始まる)
「一言だけね。今日の試合、どうでもいい。俺のこれからのプロレス人生のすべてをメロン記念日、そして今頑張ってるハロープロジェクトのみんな、そしてそれを愛するすべてのファン。この人達に捧げていきたいと思います。今日は小汚い面のガッツ、トラブルもあったけど、そういうの関係ない。これからもハロープロジェクト、ならびにメロン記念日だとかそういうものを全面的に打ち出して闘っていくから。それ以上は無いよ。サヨナラ!」

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