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試合結果 4/16 新木場1stRING『INNOVATION3』

『INNOVATION3』
観衆:152人

▼第1試合「新木場闘会始」(30分1本勝負)
○竹田光珠(666)
9分23秒 ラ・マヒストラル
●ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)(フリー)

▼第2試合「インディータッグ世代闘争」(30分1本勝負)
[路地裏の少年たち]TORU&●後藤哲也(紫焔)
13分1秒 チョークスラム→片エビ固め
[“最高”ミステリー]黒田哲広(フリー)&○マスクドミステリー

▼第3試合「渡鳥連合vs霊界坊主」(30分1本勝負)
[渡鳥連合]●藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)&塚本拓海(BASARA)
9分53秒 エビ固め
[霊界坊主]○怨霊(666)&阿部史典(BASARA)

▼セミファイナル「GWC認定6人タッグ選手権試合」(60分1本勝負)
【王者組】政岡純(フリー)&木下亨平(ダブ)&○青木魔太郎(ダブ)
16分24秒 スワントーンボム→片エビ固め
【挑戦者組】ツトム・オースギ(フリー)&バナナ千賀(フリー)&●仲川翔大(J STAGE)
※第30代王者組が初防衛に成功

▼メインイベント「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」(60分1本勝負)
【王者/真GUTS軍】○ガッツ石島
18分14秒 フェイスバスター→片エビ固め
【挑戦者/真GUTS軍】●瀧澤晃頼
※第2代王者が3度目の防衛に成功

第1試合


 タッグパートナーとして数多の人間に求愛するも誰からもフられ続けるガービー、そしてそのガービーからもフられる光珠のシングルマッチという、ある意味で“TTT最非モテ”を決めると闘いになるのではないかと囁かれていた一戦。

 ガービーは入場すると会場四方へ手を振って愛想を振りまくが、光珠が入場してくるなり奇襲し、マウントを取って上からエルボーを連打。圧倒的な体格差を以て制圧を試みるが、光珠も丸め込みで切り返し、ガービーがキックアウトして距離を取る。

 光珠が手4つを仕掛け、ガットショットからヘッドロックもガービーがショルダータックルで吹き飛ばす。光珠がエルボーで反撃していくが、ガービーは顎先へ右フックを叩き込み、倒れ込んだ光珠にマウント掌底を連打。さらに首投げから腰へのエルボー、ランニングニーでコーナーまで吹き飛ばしてから全体重をかけて踏みつけてからボディプレスで圧殺するといった冷徹なまでの連撃を見せる。

 ガービーは両手を広げて余裕の様子で光珠に打撃を誘い、エルボーを受け止めてから再び顎先への右フックを連打。さらに左右のボディブロー連打からワンハンドボディスラム。さらにセントーンを発射するが、光珠が回避して自爆させ、ボディスラム、串刺しランニングエルボー、ショットガンドロップキック、串刺しスピアー、フロントキックコンビネーション、ドロップキック、ハリケーンドライバーと猛反撃。

 これを受けたガービーは自らマスクを脱ぎ捨てて後藤恵介となり、真っ向からのエルボー合戦を挑み両者雄叫びを上げながらゴツゴツと打ち合っていく。連打でこれを制した後藤はバックフリップからセントーン、ラリアットと畳み掛けるもカウントは2。

 しかし、なぜかここで後藤はマスクを被って再びガービーとなってからブレーンバスターを狙う。暴れて着地した光珠だったが、半脱げ状態であったマスクが手に引っかかりガービーのマスクを剥いでしまう形に。先程自分から脱いでいたせいかレフェリーが反則を取ることなく試合は続行。

 後藤がレフェリーから手渡されたマスクを被ってガービーへと戻ろうとしているところへ光珠がヒザへの低空ドロップキックを突き刺して体勢を崩し、ラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪った。

 悔しそうに退場していこうとするガービーへ光珠がマイクで語りかける。

光珠「ちょっと待って、ちょっと待って。ガービーさん、中々熱い試合が出来て、俺は嬉しいですッ!ガービーさん、やっぱり、やっぱり、俺とタッグ組もうぜッ!!」
ガービー「いやぁ……いやぁ……いいよっ♪」
光珠「なんでッッッ?!」(※悩めるマッスルポーズ)
ガービー「い・い・よ♪」
光珠「なァんでッッ?!なんで……」(※悩めるマッスルポーズ)
ガービー「組んで、いいヨっ♪」(※マスクを半分脱いで素顔で笑いかけ、両手を広げる)
光珠「なァんでッッ!」(※嬉しそうにガービーに飛びついて抱擁。そのまま2人恋人のようにイチャつきながら退場)

第2試合


 前6人タッグ王者である“路地裏の少年たち”の師弟タッグに相対するは、TTT内で驚異的な存在感を放つ“最高”ミステリーの2人。メインでは瀧澤がガッツのインディ統一無差別級王座に挑戦を控えており、TORU&後藤はパートナーへ勝利を捧げて勢いをつけたい一戦だ。

 4人それぞれしっかり握手を交わし、黒田とTORUの対面でゴング。
 スタンド状態でのじっくりとしたリストの取り合いからグラウンドでの腕の取り合いとなり、互角のままクリーンブレイク。黒田がミステリーにタッチ。ミステリーもリストロックで固めていくが、取り返したTORUが首投げからスリーパーホールドに捕らえつつ後藤にタッチ。
 後藤はミステリーとヘッドロックの奪い合いを展開も、ミステリーがカニバサミで倒して上を取りコントロールしながら黒田へタッチ。

 黒田がフロントネックロックに捕らえると後藤は足払いをかけてレッグロックへ持ち込もうとするが、黒田が腕固めで取り返し、空いた左手で胸板への強烈なチョップ。後藤も得意のチョップで黒田の胸板を打ち据えて快音を響かせるが、黒田は足払いから場外に出てコーナーポストを使った“哲っちゃん足殺し”を見舞い、ミステリーにタッチ。

 ミステリーは黒田とのダブルレッグスプレッドからスリーパーホールド。後藤がブレイクすると、ミステリーはストマックブロックからぶっこ抜いてサイドスープレックス。後藤が逆水平チョップを連打してロープに飛ぶが、ミステリーはパワースラムで迎撃し黒田にタッチ。

 黒田はレッグスプレッドからヒザへのニードロップ。そのままヒザ十字に捕らえるが後藤は必死のロープブレイク。黒田は自軍コーナーへと後藤を連れ帰り、ミステリーとタッチを回しながらコーナーマットに顔面を押し当てながら踏みつける。
 
 黒田は後藤をコーナーに振って串刺しラリアット。もう一発を狙うが、後藤がブートで止めてミサイルキックで一矢報い、TORUにタッチ。

 TORUは黒田の攻撃をかわしながらロープ間を何往復もチャージして放つランニングエルボー。さらに黒田をネックロックに捕らえ、カットに来たミステリーもフロントネックロックの形で捕獲。「まとめてぇ~!」と叫びながら黒田へのチンクラッシャー+ミステリーへのDDTという同時攻撃。さらにTORUは「哲っちゃん哲っちゃん哲っちゃん!」と気さくに黒田を呼びながら串刺しランニングエルボーから串刺しドロップキック、ダイビングフットスタンプと連撃しDガイストの体勢へ。これを振り払った黒田が河津落としで叩きつけ、地団駄ラリアット。

 黒田が冬木スペシャルに捕らえるとレフェリーがチェックに入るが、TORUは「NO!哲っちゃん!」と気さくに呼びながらギブアップを拒否。黒田は「黒田“さん”や!」と厳しく絞り上げて上下関係の厳しさを刻み込み、ミステリーへタッチ。

 ミステリーはコーナーに上ってダイビングラリアットを叩き込み、串刺しバックエルボーの連打からダブルアーム・スープレックス。さらにお腹をポンポコ叩きながらボディプレスを見舞い、チョークスラムの体勢もTORUがかんぬきで切り返しつつ横回転片エビ固め。さらにドラゴンスクリューで追い打ちし後藤にタッチ。

 後藤は怒涛のエルボー連打からロープに飛んでランニングエルボー。さらにミステリーの巨体をブレーンバスターで投げきり、カットに来た黒田もランニングエルボーで撃退。さらに後藤のブロンコバスター+TORUの串刺しドロップキックの合体攻撃からミサイルキックも、黒田がカット。後藤&TORUが2人で黒田をロープに振るが、黒田がダブルラリアットで2人同時になぎ倒し、TORUを場外でヘッドロックに捕らえながら「黒田“さん”だろこの野郎!」と縦社会の厳しさを教え込む。

 後藤はミステリーへ逆水平チョップの連打で突っ張り、ミステリーのチョークスラムをキドクラッチで切り返した上で変形ラ・マヒストラル。キックアウトしたミステリーの起き上がりにシャイニング式延髄斬りを叩き込み、ランニングエルボーを発射。これをかわしたミステリーが素早く喉輪に捕らえ、そのままチョークスラムで叩きつけて3カウントを奪った。

第3試合


 TTTで傍若無人のやりたい放題を貫く“渡鳥連合”の秀旺&塚本に対するは、怨霊と阿部のタッグ。方向性は違うもののトンパチ具合では両軍ともに互角以上のものを持っており、この日の怨霊はLos Inmortales仕様の“ONRYO”として参戦しさらに動きが読めない。勝敗を決するのはプロレスの技術となるのか、想定外の盤外戦術の成否となるのか。

 CCWカナディアンヘビー級のベルトを持つ塚本がカナダ国旗を身にまといながら入場し、秀旺はサーベルを片手に観客席になだれ込んでの入場。
 阿部と塚本の対面でゴングが鳴ると、手4つから首の取り合いとなり、阿部が足をすくってレッグロックも塚本がアイアンクローで怯ませながら腕を固める。阿部が前転して下から蹴り上げるも塚本はこれをキャッチして振り払い、両者距離を取る。再び向き合って阿部が腕を取ることに成功も、塚本がすぐにヘッドシザースで切り返し、そのままクルックヘッドシザース。阿部がブリッジで抜け出しながら足を固めようすると塚本がゆうゆうとロープを掴んでブレイクし。阿部はONRYOにタッチ。

 ONRYOは手4つからリストロックに捕らえ、足払いからトゥーホールドも塚本が手を伸ばして秀旺にタッチ。
 秀旺は猪木アリ状態を作ってONRYOをグラウンドへ誘い、目まぐるしく上下の入れ替わる首の取り合いを展開。ONRYOが上を取りつつ自軍コーナーへ持ち帰り阿部にタッチ。
 阿部は秀旺の腕を取って前宙しながらマットに叩きつける。秀旺は再び猪木アリ状態を取るが、阿部も攻略法は熟知しており素早く上から飛びかかり敢えて下になりつつアンクルを取りに行くが秀旺は自軍コーナーまで這っていき塚本にタッチ。

 阿部は塚本のヒザを低空ドロップキックで打抜き、回転浄土宗からコーナーに振ろうとするが、塚本が喉輪で止め、そのまま力任せにぶん投げる。さらにブレーンバスターホイップから逆エビ固めに捕らえ、そのまま自軍コーナーまで連行して秀旺にタッチ。


 秀旺は阿部を旋回式サイドバスターで叩きつけ、チャンス of LOVE(※フライングニールキック)を発射も阿部が回避して自爆させ、サッカーボールキック。さらに背中へのミドルキックからソバット。さらに伊良部パンチを発射も、秀旺はスウェーして紙一重で回避するというボクサー顔負けの技術を見せ、顔面かきむしりからロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)を狙う。阿部はこれを巻投げ固めで切り返し、秀旺の起き上がりに伊良部パンチを叩き込んでONRYOにタッチ。

 ONRYOはコーナートップからのダイビングクロスボディから怨霊ドライバーを狙うが、ダブルアームに捕らえられた秀旺が前に突進してONRYOをコーナーへ串刺し。さらにショルダースルーで放り捨ててからジャンピング・ブレーンバスター。阿部がカットに入ると、秀旺&塚本がクラッシュギャルズばりのダブル正拳突きからクロスボンバーを叩き込んで排除。秀旺が満を持して100%メロ~ンジュース(※高角度パワーボム)を狙うが、ここで突如花道に光珠&後藤(恵)が登場。

 秀旺が2人を牽制している間にONRYOが体内で生成したエクトプラズムを秀旺の顔面に噴射。ほのかに赤ちゃんの匂いがするホワイトアウトしたリングへ飛び込んできた光珠が秀旺にスピアー、さらにガービーがラリアットを叩き込み、ONRYOがエビ固めで3カウント。

後藤(恵)「藤原秀旺。しょっぺーなお前。なんだこのザマは。俺は渡鳥連合なんて……どうでもいいんだよ!(※ガービーマスクを秀旺に投げつける)これからは光珠と2人でテッペン取ってやるよ。藤原秀旺、決着くらいは付けてやるよ」

秀旺「どーも皆さん。お晩でございます。オイ、組んだのかお前ら?組んだのかって。組んだのかって聞いてんだよ」
後藤(恵)「組んだよ」
秀旺「いいよいいよ。そしたら次、完全決着。俺とやらないという可能性は非常に低い。そういう答えを今出した」

<試合後コメント>

竹田光珠&後藤恵介
後藤「藤原秀旺、俺は渡鳥連合加入、どうでもいいんだよそんなの。光珠と2人、しっかりテッペン狙っていく。でもな、藤原。遺恨はキレイに精算しといたほうがいいんじゃないか?完全決着、ぶっ潰してやるよ」
光珠「やるぞォ~」
後藤「藤原、覚悟しとけ」

第4試合


 前回大会で“路地裏の少年たち”を制して6人タッグ王者となった政岡&木下&魔太郎。その甘いフェイスや華麗な試合ぶりから会場人気は随一のタッグだが、今回彼らの防衛ロードに立ちはだかるのは“Speed of Sounds”のオースギ&千賀、そしてルックスや華美な試合ぶりでは王者組に引けを取らない仲川の強力タッグ。

 入場時には3人でベルトタッチを交わして絆を深める王者組。
 木下とオースギの対面でゴングが鳴ると、スピーディーな低空タックルの応酬から腕の取り合いが展開され、クリーンブレイクから両者タッチ。
 政岡と仲川の対面となるとヘッドロックの奪い合いになるも、政岡が髪の毛を掴んで仲川の動きを制しアームドラッグ。さらにロープへ飛んでスピードで撹乱しようとするが仲川が的確なローキックを膝裏に叩き込んで動きを止めるも、追撃をかわした政岡がスライディングキックを叩き込んで反撃。両者タッチへ。

 魔太郎と千賀の対面となると、千賀はあまりにホラーな魔太郎に萎縮しながらも足払いで倒してロープに飛ぶ。しかし魔太郎はバタリと倒れ込んだままピクリともせず、千賀は思わず立ち止まって恐る恐る引き起こそうとするも魔太郎が下から素早くアームドラッグ。互いにリープフロッグやドロップダウンで攻撃をかわしながらロープ間を飛び回るスピーディな攻防を見せるも、突如魔太郎が立ち止まってウラミハラサデオクベキカな表情で立ち止まり、おののく千賀へ魔太郎がマンハッタンドロップからスライディングキック。さらに引き起こそうとするが千賀がローブローを叩き込み、仲川にタッチ。

 仲川はサッカーボールキックを叩き込んでからオースギにタッチ。魔太郎を場外に放り出し、千賀が場外での高速ブレーンバスターを決めるなど仕返しをしてからリングに放り込んでマウントナックルを連打。
 
 オースギも体固めに入るが、魔太郎はダメージなど無いかのようにムクリと起き上がり、そのままそっと千賀に顔を寄せる。千賀は悲鳴を上げながら股間を蹴り上げ、オースギが連続体固めもすべてカウントは2。オースギは串刺しジャンピングバックエルボーを連打も、3発目をかわして延髄斬りを発射。オースギは回避に成功するも、魔太郎は股抜けでオースギの背後を取り、振り向きざまに飛びついてティヘラ。政岡にタッチ。

 政岡が出てくるとオースギ&千賀が2人でロープに振ろうとするが、政岡は振り払ってオースギをショルダータックルの形で千賀にぶつけ、さらにオースギを踏み台に飛び上がって千賀にドロップキック。オースギがコーナーに上がろうとすると足払いでリング内に叩き落とし、ロープを使ったチンクラッシャーから振り子式セントーン。さらにAmbitionを狙うがオースギが抵抗。政岡はボディへのエルボーから低空トラースキック、さらにトラースキックを発射もオースギが回避してジャンピングバックエルボー。千賀にタッチ。

 千賀はリング内に前転で飛び込み、その勢いで飛び上がってドロップキック。自軍コーナーまで吹っ飛んだ政岡が木下にタッチ。

 木下と千賀が足を止めてエルボーで打ち合い、木下がドロップキックで制してジャーマン・スープレックスを狙う。これを振り払った千賀が前転式延髄斬りを発射も、木下は回避してバックを取り、バックを取り返してきた千賀の首を後ろ手にロックしながら放つDDT。


 木下のバッククラッカー+政岡のダイビングフットスタンプの合体攻撃、2人の変幻自在のロープワークで翻弄してからの政岡のトラースキックが炸裂するが、その視界外からオースギが政岡の後頭部へトラースキック。さらに千賀が木下にカニバサミをかけ、起き上がった木下の顔面にオースギがランニングニー。両者タッチへ。

 魔太郎と仲川の対面となると、魔太郎のコーナースルーをかわした仲川が後頭部へのジャンピングハイキック。さらにショットガンドロップキック、串刺しバックエルボー、サッカーボールキックからバズソーキックを発射。さらにスタナーから不知火式RKO。これをオースギ&千賀がカットして政岡&木下を場外に放り出し、プランチャの編隊飛行。魔太郎もノータッチ・トペ・コンヒーロで続き、さらにその上から仲川が場外へのスワントーンボム。リングに戻った千賀に木下がダイビングクロスボディを見舞ったかと思えばオースギが木下へダイビングバックエルボーを叩き込み、政岡がオースギへリバース・ガン・スタン。さらに仲川が政岡にミサイルキックを突き刺し、カットに来た魔太郎へ旋風脚。続けてオースギ&千賀がダブルのランニングブレーンバスターで魔太郎を叩きつけ、仲川がコーナーに上ってスワントーンボムを狙う。

 しかし、木下が地対空ドロップキックで怯ませ、政岡&木下が魔太郎を肩車。そのままショルダースルーのように投げ捨てると魔太郎が仲川に飛びつきスイングDDTを見舞う複雑怪奇な合体攻撃。

 魔太郎と仲川がエビ固めの応酬で渡り合う中でオースギがランニングニーを叩き込んでアシストし、仲川がシャイニング・ウィザードをクリーンヒットさせてからスワントーンボムを発射。魔太郎が回避して自爆させると、すかさず政岡がトラースキック、木下がバックドロップで追撃し、魔太郎がスワントーンボムでトドメを刺した。

第5試合


 最近、瀧澤に目を付けている秀旺は、体重の増量を強いて強制的に饅頭をドカ食いさせたり、唐突に手錠で拘束して拉致し公園で秘密の公開特訓を行ったりと、愛情の発露ともただの嫌がらせとも取れる奇行に走っている。
 前回大会では、バナナ千賀との盟友対決を制してTTT認定インディー無差別級王座を防衛したガッツ石島の元へ秀旺が瀧澤を手錠で拘束しながら登場。秀旺がガッツへ挑戦表明を行うのかと思われたが、秀旺は「コイツが挑戦してやる!」と瀧澤を1人残して退場。ガッツも戸惑いながら「お前はそれでいいのか?」と問いかけるものの、瀧澤はヤケクソな様子で「やっ、やってやるよぉ~!」と挑戦表明。
 瀧澤の主体性はどこにあるのか。内に秘めたる覚悟を棚ぼたのチャンスで爆発させるのか。様々な疑問と期待を背負い、瀧澤がガッツの持つ至宝に挑んだ。

 両者しっかりと握手を交わしてからゴングが鳴ると、瀧澤が低空タックルで倒しにかかるがガッツが体格差を生かして上からがぶり倒されずに耐える。一旦離れてロックアップで組み合うもガッツがゆうゆうと押し込んでクリーンブレイク。瀧澤はショルダータックルで4度ぶつかっていくもガッツは倒れず。ならばと瀧澤はドロップキックを叩き込み、ココナツクラッシュ→チンクラッシャー→チンクラッシャー→ドロップキックのコンボからフェイスロックも、ガッツが強引に担ぎ上げてボディスラム。

 ガッツは鬼神ナックル連打から瀧澤のエルボーを受けきってヘッドバッド。さらに首投げからエルボードロップを連発。瀧澤も気合で返してエルボーの猛連打を見舞いボディスラムを狙うがガッツが逆にボディスラム。ガッツはスリーパーホールドでじっくりと絞り上げていくが、瀧澤が意地のロープブレイクを見せエルボー連打。さらにロープに飛ぶがガッツがカウンターのバックエルボーを叩き込み、コーナーへ振って串刺しラリアットを狙う。これをブートで止めた瀧澤がフランケンシュタイナーで場外に放り捨ててプランチャで追撃。


 瀧澤はガッツをリングに戻すと、ブロンコバスター、ブロンコバスター式串刺しドロップキックをガッツの顔面にめり込ませる。さらにポール回し式619からダイビングクロスボディ。さらにガッツの腕を足でロックしながらの逆片エビ固めで絞り上げ、RKOを狙う。これを振り払ってロープに振ったガッツはカウンターのパワースラムで叩きつけ、串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。

 ガッツはWARスペシャルで絞り上げ、ゴーストバスターの体勢へ。瀧澤はこれを背面着地してヘッドシザースホイップで放り捨て、ガッツの起き上がりに飛びついてRKO。さらにファイヤーバードスプラッシュを狙ってコーナーに上るが、ガッツが追いすがって雪崩式ブレーンバスター。

 ガッツはヘッドバッドの連打からフェイスバスターを狙うが、瀧澤がスイングネックブリーカーで切り返し、怒涛のワンツーエルボー連打でガッツに膝をつかせてからのスライディングキック。さらにガッツの巨体をブレーンバスターで投げ切って見せ、コーナートップからファイヤーバードスプラッシュを発射も、ガッツが回避したため自爆。

 ガッツはラリアットを発射も、瀧澤は腕を巻き取ってバックスライドで切り返す。ガッツがキックアウトすると瀧澤はロープに飛ぶが、ガッツがフライングニールキックで迎撃しゴーストバスターで突き刺すもカウントは2。ガッツがフェイスバスターを狙うと、瀧澤は振り払ってチンクラッシャーからバイシクルキックを叩き込むが、倒れず耐えたガッツがラリアット。最後はゴーストバスターで叩きつけて3カウントを奪った。

 ガッツが防衛したベルトを腰に巻かれている間にリング上へ秀旺が乱入し、またも瀧澤を手錠で拘束しつつメロン記念日のTシャツを頭から被せて拉致。この光景も皆見慣れてきたのかパートナーのTORUも含めて誰も真剣に止めようとしない。

ガッツ「おい、TORU。なんか(瀧澤は)いなくなっちゃったからもういいけど、次にこのタイトルマッチやるのはお前しかいないだろこの野郎!流れから行くと次回5月21日の新木場1stRINGでやると思いますが、6月19日の新宿FACE、ビッグマッチのメインでこのタイトルマッチをやろう!」
TORU「まっ、瀧澤のことはさておき。う~む、いや、ガッツさんにそうやって言われるまで忘れてましたよ。そうだよ。俺まだ、この団体に入って1回もトップ取ったこと無かったですわ。あぁ、そうやそうや。『面白くないなあ』って思って出てることも、ちょっと忘れかけてました。あなたがそのベルトを巻いて、ずっとメインで闘ってる。……ガッツワールドと変わらないじゃないですか。それがおもんないから、それをぶち壊したいから、このリングに、この団体に所属してプロレスやってることも、今思い出させてもらいました。6月19日!新宿FACEでTORUの挑戦を受けていただきます」
ガッツ「ビッグマッチということで、相手に不足はないね。是非、6月19日、熱い熱いタイトルマッチをやろうじゃないか!」

(※2人が不敵な笑みを浮かべながら握手も、TORUが去り際に中指を立ててからリングアウト)

ガッツ「そうこなくちゃな!(笑)まあね、『6月19日にタイトルマッチやるから5月21日は見に行かなくていいや』ってのは無しにしてくださいよ皆さん!(笑)5月21日も新宿FACEのビッグマッチに負けない試合を組みますんで、“TTTの興行にハズレ無し”ということを皆さんにお見せしますので、皆さん5月21日も何卒宜しくお願いします!そういうことで、今日のタイトルも色々ありましたけど、我々TTTは6月19日の新宿FACEビッグマッチに向けて驀進しますので、皆さん今後も熱い声援よろしくお願いします!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

ガッツ石島
――まずは防衛おめでとうございます
「ありがとうございます!」

――今回の瀧澤選手の挑戦経緯は特殊なものでしたが、闘ってみて瀧澤選手からどういう思いを感じましたか
「うーん、なんだろうなあ。ちょっとまだスタミナ面とかの不足はあったけど、勝とうとする気持ちはすごい見えたかな。打撃もかなり入れられたし、RKOもかなりいい入り方したから今アゴが結構痛いしね。まだまだ足りない部分は多いけど、今現在の彼の気持ちは見えたかなと思います。伸びしろを感じたので、もっと精進してまた自分の前に立ってほしいですね」

――6月19日の新宿FACE大会でTORU選手との防衛戦が決まりましたが、満を持しての頂上対決です
「まさにね。TTTの頂上対決だからね。どちらにしろ瀧澤に今日勝ったら指名しようと思ってて。それは5月21日の新木場ではなく6月19日のビッグマッチでやろうと思ってました」

――団体のトップのベルトを争うということですが、まだまだ世代交代はさせたくないと
「まだ41歳ですけど、元気ですからね。ベルト取ったからずっとメインでシングルなりタッグなりやって来ましたんで。まだまだ負けないですよ」

――6月は団体としても節目の大会になりますが、そこに向けての意気込みは
「6月は世間様もビッグマッチがあるでしょ?東京ドームで、メガイベントが(笑)(※那須川天心vs武尊が行われる『THE MATCH』)それに負けないインディー魂で成功させたいと思ってますね。この日は、後楽園でも大きな団体(※DDT)の大会があるし、そういうときこそインディーの力ってものをね、このタイトルマッチ、このTTTで見せたいと思います」

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