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試合結果 5/21 新木場1stRING『INNOVATION4』

『INNOVATION 4』
観衆:186人

▼第1試合「新木場闘会始」(30分1本勝負)
○仲川翔大(J STAGE)
9分21秒 バズソーキック→片エビ固め
●後藤哲也(紫焔)

▼第2試合「SURVIVAL TAG WAR」(30分1本勝負)
[渡鳥連合]○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)&塚本拓海(BASARA)
12分20秒 ロマンチックを突き抜けろ!→片エビ固め
●後藤恵介(ガーリン・シュー・ペローズBではない)(フリー)&竹田光珠(666)

▼第3試合「BASARAvs渡鳥連合」(30分1本勝負)
○阿部史典(BASARA)
11分5秒 お怨霊クラッチ
[渡鳥連合]●木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)

▼セミファイナル「スペシャル6人タッグマッチ」(60分1本勝負)
ガッツ石島&ツトム・オースギ(フリー)&●バナナ千賀(フリー)
11分53秒 ラリアット→片エビ固め
TORU&○黒田哲広(フリー)&マスクドミステリー

▼メインイベント「GWC認定6人タッグ選手権試合」(60分1本勝負)
【王者組】政岡純(フリー)&○木下亨平(ダブ)&青木魔太郎(ダブ)
19分33秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
【挑戦者組/スパーキー】●瀧澤晃頼&中津良太(BASARA)&SAGAT(BASARA)
※第30代王者組が2度目の防衛に成功。GWC6人タッグ王座は封印。

オープニング


 試合開始前、石川国由会長と解説ののげ氏がリングに上がり、TTT認定6人タッグ王座の新設が発表。
 これまで使用されてきたガッツワールド時代から続くGWC6人タッグ王座は4年ぶり2度目の封印が為されることとなり、今大会のメインイベントでの6人タッグ王座戦を制したチームが6月19日の新宿FACE大会での新王座決定戦へと駒を進めることとなった。
 なお、新ベルトは現在海外から輸送中。ビッグマッチまでに無事にベルトが日本に到着するかどうかにも注目が集まる。

第1試合


 TTTのレギュラーメンバーとして定着した紫焔の期待の若手・後藤の前に立ちはだかるのはこちらも最近連続で出場している仲川。気鋭の後藤が手練の仲川相手にどれだけ食い下がれるかに注目が集まる試合だ。

 両者しっかりと握手を交わしてからゴングが鳴ると、リストの取り合いからグラウンドでのヘッドロックの攻防。これを後藤がショルダータックルで制し、ランニングバックエルボーからドロップキックと連撃。さらにランニングエルボーを狙うが、仲川はロープを引き下げて後藤をエプロンに落下させ、ロープを使ったスタナーで場外へと落とす。さらにエプロンを駆けての空対地サッカーボールキックと厳しい攻撃を見せる。

 仲川はナックル連打から後頭部への低空ドロップキック、チンロック、串刺しビッグブートと連撃。本部席から「試合運びがさすがのASUKA PROJECT仕込みの~」「篠瀬三十七さんも復帰されますね」と仲川の心のなにかしらに触れる解説が飛ぶと、仲川は「おい、やめろ……」と表情を曇らせる。
仲川は後藤のミサイルキックをかわして自爆させサッカーボールキックで追撃。さらにブレーンバスターを狙うが、これを耐えた後藤がぶっこ抜いてブレーンバスター。さらにブロンコバスター式ダブルニーアタックからノーザンライト・スープレックス・ホールド。さらに高さのあるミサイルキックを突き刺していく。

 後藤は必殺のみちのくドライバーIIを狙うが、仲川が耐えてコーナーに振り後頭部へのジャンピングハイキック。さらにPKからミサイルキックを叩き込み、エルボー合戦にも打ち勝ってコードブレイカー。続けてバズソーキックを放つも、後藤はこれを回避してスクールボーイ。仲川の起き上がり際に延髄斬りを見舞い、みちのくドライバーIIを狙うも、仲川が背面着地し旋風脚。再びバズソーキックを狙う仲川に対し、後藤は車懸で切り返すも、即座にキックアウトした仲川がトラースキック。後に仲川が「ここ最近でダントツにジャストミートした」と語るほどの威力であったが、後藤はなんとかキックアウト。信じられないといった表情を浮かべた仲川だったが、冷静にバズソーキックで追撃して3カウントを奪った。

 試合後、2人が笑顔で健闘を称え合い、向き合って座礼。仲川が後藤の腕を掲げ上げて退場していった。

第2試合


 4月大会でのシングルマッチを経て絆を深め、ついに光珠へのプロポーズを成功させたガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)。テッペンを獲ることを誓いあった2人は、その後の渡鳥連合の試合で襲撃をかけ、ガービーは「俺は渡鳥連合なんてどうでもいいんだよ!」と長年付け狙っていた秀旺へ三行半を突きつけた。
 今大会では因縁の2人の決着戦として秀旺&塚本vs後藤恵介(ガーリン・シュー・ペローズBではない)&光珠のタッグマッチが行われた。

 光珠と塚本の対面でゴングが鳴ると、ゆっくりと組み合って首の取り合いを展開。コーナーに詰めた塚本が間合いを取って突っ込んでいくも、光珠がカウンターのドロップキックで迎撃。素早いプッシュアップからスーパーマンプッシュアップを見せ、キレキレのパワーをアピール。両者タッチ。
 秀旺と後藤の対面となると、体格に勝る後藤がロックアップでロープに押し込み離れ際にチョップ。手4つでの力比べも後藤が優勢に進め、両手をフィンガーロックに固めながら秀旺へガットショットを連打。さらにショルダータックルで吹き飛ばし光珠にタッチ。2人で秀旺へダブルショルダータックルを見舞う。
 光珠は高く飛び上がってからのストンピングを連打し後藤へタッチ。
 後藤はボディスラムからジャンピング・ボディプレスを見舞い光珠へタッチ。


 後藤が秀旺をボディスラムで叩きつけ、さらにその上に光珠をゴードバスターで叩きつける荒業を見せ、さらにセントーンで追撃。光珠はエルボーバッド&エルボースタンプの連打からロープに飛ぶが、秀旺がカウンターのビッグブート。さらに旋回式のジャンピング・サイドバスターで叩きつけ、塚本にタッチ。

 塚本は喉輪で光珠をコーナーに押し込み、力任せに放り投げてからのフライング・クロスチョップ。さらにフィッシャーマンの体勢に入るが、光珠は振り払って塚本をコーナーシュートし、再びスーパーマンプッシュアップでパンプアップしてから突っ込んでいくが、あまりにも猶予を与えすぎてしまったのか塚本があっさり捕獲し、スピニング・アトミックドロップからブレーンバスター・ホイップ。さらに秀旺と2人でサンドイッチラリアットを狙うが、光珠は塚本をショルダータックルで迎撃して挟み撃ちを阻止。しかし秀旺が組み付いてフロントスープレックスで叩きつける。ラリアットを狙う秀旺だったが、光珠はソバットで迎撃し、前蹴りでロープまでふっとばす。突っ込んでくる光珠をエプロンに放り出した秀旺だったが、光珠は逆トペ式で飛びついてのダイヤモンドカッターを見せ、後藤にタッチ。

 後藤は走り込んでラリアットも秀旺は倒れず正面から受け止め、そのまま正面から幾度もラリアットでぶつかり合う。秀旺がビッグブートで突き放そうとするも、後藤は倒れずラリアットで叩き伏せ、セカンドロープからのダイビングセントーン。さらにファイヤーマンで担いでいくが、塚本がカット。秀旺がスリーパーホールドで落ちる寸前まで絞め上げ、バックドロップ、ロマンチックを突き抜けろ!と連撃してカウント3を奪った。

秀旺「どーも皆さんお晩でございます。藤原秀旺でございます。おい、後藤恵介、竹田光珠、その俺に対する闘志、伝わりました。えー、渡鳥連合、とはね。アレですけども、お前らの面倒を見ようじゃないか。俺からはそれだけだよ」

第3試合


 バチバチからコミカルまで一流の闘いを見せる若き精鋭・阿部に対するは、柔道殺法を基軸に熟練のダーティファイトも織り交ぜるいぶし銀の木村。阿部のコミカル要素が強く出るのか、木村が渡鳥連合の一員としてラフファイトを見せるのか、はたまた濃厚なグラウンド戦が見られるのか。全く展開の予想が付かないカードにファンは色めき立っていた。

 試合はじっくりとした手4つでの絡み合いに始まり、グラウンドでのバックの取り合い、互いに腕十字やキーロックを狙い合う攻防から木村がアキレス腱固めも、阿部は余裕を持って上体を起こし、クルックヘッドシザースで厳しく絞り上げる。回転して抜け出した木村が上を取り、腕を取りながら足をすくって再びグラウンドに倒し袈裟固も、阿部が上体を起こしてキーロック。木村がロープに足をかけてブレイクさせると、身を離した阿部の足を取って裏アキレス腱固め。阿部は前転しながら木村の足を取ってレッグロックで切り返し、リバース・インディアン・デスロックから幾度も後ろに倒れて足へのダメージを蓄積。さらに足をロックしたまま変形弓矢固めへと移行し、上半身をスライドさせて両方を付けるというクラシカルな技術を見せるもカウントは2。

 両者距離を取り、手4つからバックを取り合いながらグラウンド戦へと発展。阿部が上からネックロックに捕らえるも、木村が下から首固め。キックアウトして距離を取ろうとする阿部を木村が低空ドロップキックでヒザを撃ち抜いて追撃し、小外刈で倒してレッグブリーカーで追撃。さらに膝十字固めで捕らえるも阿部は必死のロープブレイク。

 木村は阿部をコーナー際に連行し、足を鉄柱に絡めたぶら下がり式足4の字固め。
 阿部は痛む足でキックを放つが、木村がキャッチしてドラゴンスクリュー。さらにもう一発ドラゴンスクリューを放つが、阿部が回転を合わせて着地し、上から押さえ込んでカバー。木村がキックアウトすると、阿部は回転浄土宗を叩き込む。しかし木村は軸足を刈って倒し、バックドロップから足4の字固め。阿部もひっくり返そうと奮闘し、両者転がりながら場外へ落下。木村は場外カウント14まで阿部を足4の字固めで拘束した後にリングイン。阿部は足を引きずりながら場外カウント19でなんとかリングへ戻る。


 千鳥足の阿部に対し、木村はカニバサミで倒してからスピニング・トゥーホールド。阿部が下から組み付いて首固めで切り返すが、キックアウトした木村がヒザへの低空ドロップキックを発射。これをかわした阿部が足を取り、スピニング・トゥーホールドでお返し。木村が下から蹴飛ばして脱出するも、阿部はアイル・ビー・バックで帰還して再びスピニング・トゥーホールドも、今度は木村が下から首固め。キックアウトした阿部は伊良部パンチをクリーンヒットさせてカバーに入るが、木村が下から組み付いて丸め込む。キックアウトした阿部を引き起こして払腰を狙うが、これを耐えた阿部がお怨霊クラッチで技アリのカウント3。

 阿部は木村に歩み寄って笑顔でなにかをささやき、互いに向き合って深々と座礼を交わした。

第4試合


 6月19日の新宿FACE大会でTTT認定インディー統一無差別級王座戦が決まっているガッツとTORUの前哨戦たる6人タッグマッチ。しかし、このビッグマッチでカードが決まっていないTTT認定インディー統一タッグ王者の“Speed of Sounds”ツトム・オースギ&バナナ千賀、そしてSOSに因縁のある“最高”ミステリー、黒田哲広&マスクドミステリーもマッチアップしており、ただの前哨戦で終わりそうにない機運が高まっていた。

 ガッツとTORUの対面でゴングが鳴ると、互いにロックアップでにらみ合いながらの力比べ。TORUが押し込んでチョップを見舞うと、ガッツも即座にチョップで反撃して打ち合いに。TORUがロープに飛ぶもガッツがショルダータックルで迎撃し、ロープに振ってバックエルボー。さらにロープに飛ぶがTORUが追走してランニングバックエルボーからショルダータックル。フロントネックロックに捕らえるも、ガッツが自軍コーナーまで押し込んでオースギにタッチ。TORUも抜け出してミステリーにタッチ。

 気迫十分のオースギはミステリーに幾度もショルダータックルでぶつかっていくが、TTTの鉄の城はビクともせず。オースギの「お前が行け!」の挑発を受けてロープに飛んだミステリーは、ドロップダウンしたオースギを軽々飛び越えるも、オースギが起き上がってドロップキック。ミステリーは倒れず耐え、マッスルポーズで威嚇してからロープに飛ぶも、千賀が飛び込んでくるとSOSのドロップキック編隊飛行が炸裂。オースギはマッスルポーズでアピールしてからボディスラムを狙うが、ミステリーが軽々とボディスラムで叩きつけ、黒田にタッチ。

 黒田はオースギのランニングエルボーを表情一つ変えずに受け止めショルダータックル。さらにコーナーにオースギの足を絡め、コロナ禍に入ってから豊かなバリエーションを見せるようになった哲っちゃん足殺しを見舞ってTORUにタッチ。

 TORUはオースギをボディスラムで叩きつけ、セカンドロープからのダイビングフットスタンプ。さらにDガイストを狙うが、オースギが着地してドロップキック。ガッツにタッチ。

 ガッツは相手3人を次々とショルダータックルでなぎ倒し、連携攻撃を狙う黒田&ミステリーへダブルラリアット。TORUがロープに飛んで攻撃を狙うも、ガッツはカウンターのフライングニールキックで迎撃し、串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。さらに必殺のフェイスバスターを狙うが、TORUが踏ん張ってショルダースルーで返そうと試みる。ガッツは暴れて脱出し正面から鬼神ナックルを連打。TORUも逆水平チョップ&エルボーバッドで応戦しバックドロップ。さらにコーナーに振って串刺しバックエルボー。もう一発を狙ったところへガッツが追走串刺しラリアット。TORUのエルボーとガッツのチョップの打ち合いとなり、ガッツがショートレンジラリアット、TORUが顔面へのドロップキックと見舞って相打ちとなり、両者タッチ。

 黒田と千賀の対面となると、串刺しラリアットを狙う黒田を千賀がひらりと飛び越えて攻撃をかわすものの、黒田が素早く組み付いてDDT。さらに距離を取ってラリアットを発射も、千賀が回避。すかさず飛び込んできたオースギとともにダブルのトラースキックを叩き込み、ダブルのランニングブレーンバスター。

 ミステリーが救援に入り、オースギ、千賀の順に喉輪で捕らえてダブルのチョークスラム。黒田が千賀に串刺しラリアットを見舞い、ミステリーがパワースラム。さらにTORUの肩車式フェイスクラッシャーからミステリーのダイビングエルボードロップと猛攻。
 黒田がトドメのラリアットを狙うも、千賀がバックを取ってスクールボーイ。キックアウトして上半身を起こした黒田へオースギがランニングニー。千賀が前転からの延髄斬りを叩き込むも、黒田は倒れず耐えてラリアット。しっかりと距離を取り、地団駄ラリアットをクリーンヒットさせて3カウントを奪った。

 試合終了を告げるゴングが鳴り響いてもガッツとTORUのバチバチは収まらず場外での殴り合い、にらみ合いを展開。そんな動乱も収まらぬ中、黒田がマイクを取る。

黒田「千賀、オースギ……いったぁ~ホントに……。新宿FACE、試合決まってないよね?中々哲っちゃんレスラー、アピールしませんけど、そのベルト、ミステリー選手と組んでさ、挑戦させてくれよ。どうですかお客さん!前回、お前らに負けてんだよ。負けっぱなしは嫌いなんで。だからよ!だからよ!だからよ!挑戦させてください(※ミステリーと2人で頭を下げる)先輩がここまで言うんだから、お願いします(※ミステリーと2人で頭を下げる)」
オースギ「丁重にお断りしたいところだけど!パートナーがこんだけボコボコにされて、黙ってられないんで!やりましょうよ!」
黒田「いいんだな?!いいんだな?!後悔すんなよ?!それではなァ!……よろしくお願いします(※ミステリーと2人で頭を下げる)」

第5試合


 ガッツワールド時代から続く伝統ある6人タッグ王座をめぐる最後の試合。リング上の実力の高さもさることながら女性ファン人気も抜群の王者組・木下&政岡&青木に対するは、BASARAの実力派ユニット“スパーキー”の瀧澤&中津&SAGAT。それぞれTTTに参戦歴はあれど3人で王座に臨むのは初めてであり、スパーキー仕様の瀧澤がTTTで普段とは違った持ち味を出せるのかどうかにも注目だ。

 木下と中津の対面でゴングが鳴ると、互いに身を低くしながらのバックの取り合いから足の取り合い。中津が引っこ抜いてブレーンバスターを狙うが、木下が高速ブレーンバスター。中津が身を起こして逆に体固めに入るも、木下がブリッジで抜けてクリーンブレイク。両者タッチ。
 
 青木とSAGATの東西怪奇派対決となると、互いに額を突き合わせてにらみ合い、SAGATがショルダータックル。さらにもう一発を狙うが青木は倒れたままピクリともせず。SAGATはダウンカウントを要求しながらも恐る恐る近付いて引き起こそうとするが、青木が下から組み付いてアームドラッグからマンハッタンドロップ。股間を押さえるSAGATの側頭部をスライディングキックで撃ち抜き観衆にアピールも、SAGATがベアハッグで吊り上げながら青木を相手コーナーに叩きつけ、自身も下がって交代。

 政岡と瀧澤の対面となると、政岡がアームドラッグで先制するも瀧澤はすぐにティヘラで反撃。さらにロープへ飛ぶが、青木が場外から足を引いて転ばせると政岡&木下がダブルのスライディングキック。そのまま2人で連携攻撃へと移行し、誤爆を誘う瀧澤を翻弄しつつ木下が延髄斬り、青木が両腕を胸の前でクロスしたままスプリングボード式のバックアタック。そのまま瀧澤をチンロックで痛めつけるも、中津&SAGATが場外から瀧澤の足をロープまで手繰り寄せて救出。政岡は瀧澤の指へのフットスタンプから指と指の間をロープにこすりつけてから木下にタッチ。
 木下は瀧澤にチンロックからダイヤル固めの要領で自軍コーナーまで転がしていき、木下のボディシザース+政岡&青木の踏みつけ攻撃と痛めつける。
 瀧澤と青木の対面となると、瀧澤がエルボーを連打。青木はノーダメージをアピールしつつ顔面をかきむしりながら自軍コーナーまで押し込んで木下にタッチ。
 木下はノーザンライト・スープレックス・ホールドからロコモーション式で続けてフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。青木にタッチ。

 木下&政岡が青木を肩車した上でダブルのショルダースルーで投げ捨て、青木がその勢いを使って瀧澤に組み付いてスイングDDTで突き刺す複雑な合体攻撃から青木がロープに飛ぶも、瀧澤はドロップキックでカウンターしSAGATにタッチ。

 SAGATは強烈なショルダータックルで3人を次々になぎ倒し、政岡&木下を力任せに場外に放り出して排除。さらにワイルドドライブを狙うが、青木は暴れて背面着地。ならばとSAGATは旋回式バックドロップで叩きつけ、ゴアを狙うも青木が偶然か狙ったかバタリと倒れ込んだことで回避。青木はSAGATのラリアットをかわして延髄斬り、さらに不知火式RKOで反撃し、政岡にタッチ。

 SAGATはゴアを発射も政岡はジャンプでかわし、そのままマットに縫い付けるかのようなフットスタンプ。すかさず飛び込んできた木下が政岡を踏み台に飛びついていくが、SAGATはこれをベアハッグの形でキャッチ。さらに飛び込んできた政岡もキャッチし2人をまとめてカミカゼのように叩きつける荒業を見せ、中津にタッチ。

 中津はナックルパートの連打からボディブロー、ボディエルボーと連打しフェイスクラッシャー。さらにサッカーボールキックを発射も政岡が回避。向かい合った2人はロックアップで組み合い、押し勝った中津がロープに振って見事なゼロ戦キック。さらにボディエルボーからロープを背にする政岡に突っ込んでいくが、政岡はロープを使ったスタナーから振り子式セントーン。
 政岡はトラースキックを発射も、キャッチした中津が振り払ってエルボー合戦へと誘う。政岡がダウンして膝をつくと、中津は引き起こして容赦のない左右のボディブロー連打。しかし政岡もカウンターのボディエルボーをクリーンヒットさせ、フェイントを交えてヒザへのトラースキック→側頭部へのトラースキックと連撃し、Ambitionsを狙うが振り上げた政岡の足を取った中津が強引にバックドロップ。両者タッチ。

 瀧澤と木下の対面となり、瀧澤がバイシクルキックからバックスライド。キックアウトした木下の起き上がりにバイシクルキックを発射も、木下が回避してゼロ戦キック。ジャーマンを狙う木下をコーナーに振った瀧澤は串刺しバイシクルキックを発射も木下が回避して後頭部へのドロップキック。さらに串刺しコーナー攻撃を狙うが、中津がエプロンを駆けて外からブートを見舞い、SAGATがキャノンボールで追撃。

 スパーキーの面々は「うぅ~っ!ビッグマック!」と連携攻撃を宣言し、SAGATの上に中津、中津の上に瀧澤がおぶさり3人での合体ボディプレスを狙うが、木下がドロップダウンして転ばせたため不発。

 木下が瀧澤にジャーマンを狙い、耐える瀧澤へ政岡がトラースキックを発射もこれが木下に誤爆。瀧澤はブルーサンダーからRKO。さらにスパーキーの3人は「うぅ~っ!ハッピーセット!」と宣言し、SAGATが政岡を背負い、その上に中津が、そしてその上に瀧澤がコーナー上から飛びつくことでクアドラプル・ボディプレスを発射するが、木下に転がって避けられ自爆。バタリと倒れ込む瀧澤へ青木がスワントーンボムを見舞い、場外の中津&SAGATへノータッチ・トペ・コンヒーロ。強力なアシストを得た木下が瀧澤をジャーマン・スープレックス・ホールドで沈めた。

 見事最後のGWC6人タッグ王者の座を守り抜いた3人であったが、突如として後藤恵介と、首から下の特徴が竹田光珠と一致するガーリン・シュー・ペローズBがリングへ乱入し王者組を襲撃。そして秀旺が無意味に後藤哲也を暴行しながらリングに放り込みすぐに場外へと放り出す。

後藤(恵)「6人タッグのベルト、防衛おめでとうございます。6・19、新宿FACE大会!TTTの6人タッグ、初代チャンピオンを決めるそうじゃないですか!その大会で、俺と光珠!2人で挑戦してやるよ!」

(※秀旺がマイクで後藤の頭を殴る)

秀旺「どうも改めまして、お番でございます。藤原秀旺です。お前ら、頼むからトラブルを起こすなよオイ。なんだこのザマはオイ。お前らみたいなのがいるから、このプロレス業界ダメになるんだよお前。お前ら、さっき言ったけど、組んでやるよ俺が。オイ、木下!決めろよカードをお前。入ってやるからよ」

木下「ちょっと!ガッツさん!ガッツさんどこいます?!なんか勝手なこと言ってるけどいいんですか?!ガッツさん、勝手なこと言いすぎでしょ?!」

(※ガッツが売店からめんどくさそうに出てきてエプロンに上がる)

ガッツ「まあ、俺も自分のタイトルマッチで忙しいからさぁ、いいんじゃない?いいよ?あの、君たち3人とあの訳解んないのと、サーベル持ったおじさんとやればいいんじゃない?会長、会長、いいですか?(※石川会長が両手で大きなマルを作る)あっ、いいって。いいって。じゃ、やって?それでお願いします」

木下「まあ、無理やりやるしかないですね(笑)あの歌のおじさんの青春ごっこに付き合ってる暇は我々にはないんですよ!絶対に新しいベルトも我々3人で巻いて、このリングさらにおもしろくしますので来月もご期待ください!今日はどうもありがとうございましたァ~ッ!」

<大会後コメント>

黒田哲広&マスクドミステリー
――見事タッグ王座への挑戦権を得ました
黒田「そうっすねえ、TTTに結構お世話になってるんですけど、ベルトって1回も取ってないんでね。ここで取らないとと思いまして。シングルはいらないですけどね(笑)」
ミステリー「シングルはもういいっすか?(笑)」
黒田「シングルはもう……色んな意味でしんどいじゃないですか。でもタッグだったらちょっと欲しいかなぁ~って」
ミステリー「意外とタッグ、去年(TTT認定インディー統一タッグ王座初代王者決定の)トーナメントやって、SOSと決勝やって、我々負けてしまって。それ以来、我々“最高”ミステリーがベルトに手が届く寸前まで行ってますから。これ6月に手が届くかどうか、非常に楽しみにしていただきたくて、俺はもう手が届くつもりです」
黒田「届きます。獲ります。一発で獲ります。あ、一発じゃねえけど、まあ、獲ります!」
ミステリー「黒田さんが今年、ガッツと組んでタッグやったとき(※2022年2月大会)、俺はもう、メラメラしてましたよ!なにも言わなかったけど!『どういうことだ黒田?!俺と組んでんじゃねーのか?!』と!」
黒田「すんません……(笑)そんなにも、そんなにも思い入れがあったんすね(笑)」
ミステリー「あったんだよ!ビックリしたよ。『俺、こんなにも黒田さんのこと好きだったんだ』って」
黒田「えっ、もしかして“そっち系”じゃないですよね……?」
ミステリー「そういうことじゃない!でもね、改めて知ったこの気持ち。大切に。テッペンまで行きますよ!」
黒田「今までお世話になって一番組んでんのがミステリー選手なんで、信頼はあります。前回負けましたけど、次は取ります。必ず取ります。取れなかったら引退します」
ミステリー「おぉ?!」
黒田「あっ、ウソです(笑)言い過ぎました(笑)でも、その気持ちで行きます!」
ミステリー「そのくらいの気持ちですよ。後がないですからね。これ取れなかったらもう、(チャンスは)回ってこないですよ」
黒田「またなんとかして挑戦させてもらいます(笑)頭下げて(笑)」
ミステリー「でもね、今回で取りますから。6月、新宿FACE!」
黒田「取らないと……引退します。またウソです(笑)とりあえずその気持ちで行きます!」
ミステリー「皆さん、楽しみにしててください!よろしくお願いします!」
黒田「引退だけクローズアップしないでくださいよ?ホントに引退しちゃうかもしれない(笑)」
ミステリー「そういう試合じゃないからな?引退をかけた試合とかじゃないから。チャンピオンになるかどうかの試合なんだ!」


木下亨平&政岡純&青木魔太郎
――大会前、GWC6人タッグ王座としては最後の試合になることが急にアナウンスされましたが、王者としてどのように受け止めましたか
木下「まあ、歴史あるベルトなんでね、それの最後は我々だっていう、そういう気持ちにすぐ切り替えたつもりではいたんですが、闘いにも出てましたかね?そういう部分が」
政岡「最後だろうがなんだろうが、防衛すること以外は変わりはない。勝つ以外は考えてないです」
木下「(青木へ)喋りますか?」
(※青木が木下に耳打ち)
政岡「『以下同文』ということで」
木下「以下同文だコラっ!って言うてますわ(笑)」

――瀧澤選手以外の中津選手、SAGAT選手はヘビー級の選手でしたが闘ってみていかがでしたか
木下「何回も闘っているお2人でありますんで、向こうの3人とは何回も試合してるんで、読めたっちゃ読めたし、読まれたっちゃ読まれたし、その結果、なんとか1個最後にドスンと我々のいいものが決まったのかなって。それがもう全てですね」

――試合を振り返ってしんどかったところは
木下「見ての通り、全部ですね(笑)うはは(笑)でも上回ったのは我々なんで、次の相手がね」
政岡「俺はアレよ、挟まれたやつ……」(※ハッピーセット)
木下「ははは!生贄、被害者だよ純さんが(笑)」
政岡「メチャクチャ痛いっすよ……」
木下「アレがあったおかげで、最後いいジャーマンが決まったのかなって思いますんでね。そういうことですぅ~!」

――3人のチームワークもうまく機能していたように思います
木下「そうですね。来月もしっかりこの3人でベルト巻いて、変わらずね」
政岡「(組んできた)年月が違うからね」
木下「6人タッグチャンピオンのまま行きますんで、皆さんもご期待くださいっ!」

――最後、サーベルを持った怖いおじさんが来ました
木下「……あの人に関しては喋ってたらきりがないんでね」
政岡「おっかない……」
木下「そう。試合で分からせますよ!」
(※青木が深々とうなずく)

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