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試合結果 9/4 新木場1stRING『ATTACK8』

『ATTACK8』
日程:2021年9月4日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:118人

▼第1試合「TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント準決勝戦 」(30分1本勝負)
[Speed of Sounds]○ツトム・オースギ(フリー)&バナナ千賀(フリー)
11分50秒 エビ固め
怨霊(666)&●竹田光珠(666)
※Speed of Soundsがトーナメント決勝進出

▼第2試合「TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント準決勝戦」(30分1本勝負)
[“最高”ミステリー]○黒田哲広(フリー)&マスクドミステリー
14分9秒 サムソンクラッチ
[T-odds]●TORU&瀧澤晃頼
※“最高”ミステリーがトーナメント決勝進出

▼第3試合「SUPER YOUNG BATTLE」(30分1本勝負)
○阿部史典(BASARA)
12分2秒 腕ひしぎ逆十字固め
●後藤哲也(紫焔)

▼セミファイナル「IWA熱波GUTS軍vs多国籍連合」(45分1本勝負)
[IWA熱波GUTS軍]▲ガッツ石島&松田慶三(フリー)&YUJI KITO(フリー)
1分23秒 両者リングアウト
[多国籍連合]▲塚本拓海(BASARA)&ガーリン・シュー・ペローズA&ガーリン・シュー・ペローズB

▼再試合
[IWA熱波GUTS軍]ガッツ石島&松田慶三(フリー)&○YUJI KITO(フリー)
15分14秒 ツイスト・オブ・コブラ
[多国籍連合]塚本拓海(BASARA)&藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)&●ガーリン・シュー・ペローズB

▼メインイベント「TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント決勝戦」(60分1本勝負)
[Speed of Sounds]ツトム・オースギ(フリー)&○バナナ千賀(フリー)
19分34秒 カンクーントルネード→片エビ固め
[“最高”ミステリー]黒田哲広(フリー)&●マスクドミステリー
※Speed of Soundsが初代TTT認定インティー統一無差別級タッグ王者となる

第1試合


 TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメントの準決勝戦、その第1試合目。
 オースギ&千賀は謎のマスクマンコンビ、ガーリン・シュー・ペローズA&Bとの大乱戦を制して準決勝に進出。対する怨霊&光珠は梶トマト&木下亨平のハイテンション&スピードなタッグの勢いに呑まれること無く堅実な試合運びで1回戦を突破している。

 千賀と光珠でゴングが鳴ると、ロックアップからグラウンドでの首の取り合いとなり、千賀が足を取ると光珠がヘッドシザースで切り返しクリーンブレイク。両者タッチ。

 オースギが怨霊とロックアップで組み合うと、いつも以上のエクトプラズムが舞い飛びオースギが咳き込む。リング上にほんのりと赤ちゃんの香りが広がる中、怨霊とオースギが互いにアームドラッグで軽快な攻防を展開し、怨霊がドロップキックを見舞ってこれを制す。さらに怨霊&光珠でダブルパックエルボーを見舞い、2人でマッスルポーズ。

 代わる光珠がオースギを引き起こそうとすると、オースギが足を刈って逆片エビ固め。光珠がロープブレイクすると、オースギが千賀にタッチ。

 千賀は光珠をコーナーに押し付け、テンカウントパンチを見舞うかと思いきや舌を出しながら光珠の剃り上げられた頭をチュパチュパしゃぶり始める。光珠が振り払ってエルボーを放つと千賀もチョップやナックルで反撃。千賀が大ぶりのエルボーを放つと光珠が交わしてロープに飛び、フライングフォアアーム。怨霊にタッチ。
 怨霊は千賀をヒップトスで叩きつけてからロープに飛び、くるくるエルボー、怨霊バックブリーカーからの弓矢固め。千賀は身を翻して体固めに捕らえ、怨霊がキックアウトするとコーナーに飛び乗ってダイビングクロスボディ。オースギにタッチ。
 オースギがダイビングバックエルボーを見舞うと、怨霊が自軍コーナーまで吹き飛んで光珠とタッチ。
 オースギと光珠がエルボーを打ち合い、コーナーへの振り合いからオースギがひらりとエプロンに抜け出し、スワンダイブ式の攻撃を放つも光珠がくぐって回避し、ソバット→前蹴り→ドロップキックの得意のコンボ。光珠がブレーンバスターを狙うと、オースギが背面着地からのスクールボーイ。さらに首固めを狙うが、光珠がぶっこ抜いてブレーンバスターで叩きつけ、ミサイルキックで追撃。これを千賀がカットすると、怨霊が入ってきて千賀を場外に放り捨て、オースギをコーナー下に怨霊ドライバーでセットすると光珠がダイビングフットスタンプ。
 光珠がハリケーンドライバーを狙うと、オースギは背面着地してロープ際にプッシュ。そこへ千賀が場外からの地対空ドロップキックで光珠の側頭部を蹴撃。さらに千賀がビクトル式ヒザ十字を狙い、光珠が起き上がって抜け出そうとしたところへ千賀がランニングニー。

 オースギ&千賀はダブルのトラースキックから展覧会の絵を狙うが、光珠が暴れて抜け出すと再びダブルのトラースキックを叩き込み、2人でランニングダブルブレーンバスター。これを怨霊がカットし、2人を同時に相手取りながらオースギの顔面に死の灰を噴射。光珠がオースギをハリケーンドライバーで叩きつけてエビ固めも、その真横から千賀がトラースキック。吹き飛んだ光珠をオースギがエビ固めで押さえ込み、これでカウント3。
 タッグとしての完成度を見せつけたオースギ&千賀がトーナメント決勝戦に進出した。

第2試合


 TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメントの準決勝戦、その第2試合目。
 “最高”ミステリー黒田&ミステリーはインディー界では貴重なヘビー級タッグとして参戦し、1回戦ではガッツ&井土徹也と対戦してミステリーがガッツから14年ぶりの3カウント勝利をもぎ取り勢いに乗っている。対する“T-odds”TORU&瀧澤は今トーナメント唯一のTTTタッグであり、インディー界の古豪である“IWA熱波軍”松田&KITOとの対戦では瀧澤が久々のファイヤーバードスプラッシュを解禁して準決勝に進出している。
 両タッグは、7月10日の新木場大会で対戦しており、その際にはミステリーが瀧澤をチョークスラムで沈めて勝利している。“最高”ミステリーが連勝して決勝に駒を進めるのか、T-oddsがリベンジを果たしてその成長ぶりを見せつけるのか。

 ミステリーと瀧澤でゴングが鳴ると、ロックアップからヘッドロックの取り合いとなり、グラウンドでの首の取り合いからクリーンブレイク。両者タッチ。

 黒田とTORUが手4つで組み合い、TORUが振り払ってチョップを見舞うと黒田もチョップで反撃。互角と見るやTORUがショルダータックルでぶつかっていくも黒田は倒れず、逆に一発でショルダータックルでなぎ倒す。そしてミステリーとともにダブルショルダータックルで吹き飛ばし、TORUをロープに押し付けて2人で交互にチョップ。さらに2人でロープに振っていくが、TORUは2人の攻撃をかわして誤爆させ、瀧澤が飛び込んできてTORUをジャンプ台にして2人をまとめてドロップキックで吹き飛ばす。
 代わる瀧澤は黒田をフェイスロックで痛めつけてからボディスラムを狙うが、黒田が耐えて逆にボディスラム。ミステリーにタッチ。
 ミステリーは瀧澤をボディスラムで叩きつけ、黒田にタッチ。
 黒田はロープを絡めたネックロックからチョップを連打。さらにロープ際にボディスラムで叩きつけ、タッチを受けたミステリーがトップロープ越しのセントーンアトミコ。
 ミステリーは瀧澤をコーナーに押し付けて頭にナックルを連打してロープに飛ぶが、瀧澤がカウンターのドロップキック。TORUにタッチ。
 TORUはミステリーをランニングエルボーでなぎ倒し、コーナーに叩きつけて串刺しドロップキック。さらにダイビングフットスタンプからDガイストを狙うが、ミステリーが耐えるとTORUはエルボーを連打。ミステリーはこれを喉輪で止めるとそのままチョークスラムを狙うが、TORUがミステリーの耳元で絶叫してミステリーを怯ませるという斬新な脱出を見せ、延髄斬り。さらにロープに飛ぶが、ミステリーがパワースラムで叩きつけて黒田にタッチ。
 黒田は足踏みで観衆を煽りつつTORUが起き上がるとともにラリアットを発射も、TORUがこれをキャッチしてDDTで突き刺し、瀧澤にタッチ。

 瀧澤は黒田をエルボー連打でコーナーに押し込み、串刺しバイシクルキック。さらに黒田をロープに振ってバイシクルキックを顔面に叩き込み、ブルーサンダー。続けて必殺のチルト3を狙うが、黒田が振り払って振り向きざまのラリアット。さらに冬木スペシャルで絞り上げるもTORUがカット。黒田は瀧澤をラリアットで吹き飛ばすとバックを取っていくが、瀧澤が自軍コーナー寄りのロープにしがみつき、TORUがコーナーから手を伸ばしてタッチ。

 瀧澤がロープの反動を使って黒田を引き剥がすと、よろけて膝をついた黒田にTORUがシャイニング・ウィザードを叩き込んでからDガイスト。これをミステリーがカットすると瀧澤が場外に放り出してプランチャで追い打ちを狙うも、ミステリーがギリギリで回避したためまさかの自爆となり、瀧澤が場外で顔面を押さえてのたうち回る。
 リング上ではTORUと黒田が互いにブレーンバスターを狙って硬直状態となっており、ここにミステリーが加わってダブルブレーンバスターで投げつける。そして黒田がラリアットで決めようとすると、TORUも普段は見せないラリアットで迎撃しラリアットの正面衝突。これも互角と見るや黒田はTORUのラリアットを巻き込んで首固めに捕らえ、ロープに飛ぶもTORUがドロップキックで迎撃し、ロープ際に吹き飛んだ黒田に串刺しシャイニング・ウィザード。TORUはドラゴン・スープレックスを狙うが、黒田が暴れるとロープ際へプッシュ。狙いすましたかのように瀧澤がエプロンからの延髄斬りを叩き込み、TORUが再びドラゴン・スープレックスの体勢も、黒田は電光石火のサムソンクラッチ。思わぬ押さえ込みにTORUは対応できず、そのまま3カウントを聞いた。

 決勝戦進出を決めた黒田&ミステリーは2人で宇宙との交信ポーズで喜び合いながら退場。対するTORUは両手を合わせながら滝澤に頭を下げ、瀧澤も恐縮しながら手を合わせて互いに謝りあった。

第3試合


 TTTの名物の1つでもある、各団体の期待の若手と一流選手とのシングルマッチ。
 紫焔の新鋭である後藤は、TTTのリングで今年1月には後藤恵介と、3月には那須晃太郎と、今年5月には竹田誠志とシングルマッチで対戦しいずれも敗北。
後藤と阿部は、後藤が昨年10月にTTTに初参戦した際にタッグマッチで対戦している。その際には後藤が阿部のお卍固めで敗れており、今回は約11ヶ月分の成長を見せつけることが出来るかに注目が集まる試合。

 手4つで組み合って後藤がグラウンドに転がって足を取るが、阿部も即座にハンマーロックで対応。スタンドでの腕の取り合いとなると阿部が飛行機投げで再びグラウンドに持ち込むも後藤がヘッドシザースで切り返す。阿部も体勢を入れ替えてクルックヘッドシザースに捕らえ、後藤が抜け出そうとしてもしつこく追随して絞り上げる。さらに阿部はチンロックで痛めつけてからジャイアント馬場などが用いた古風なアームバー。さらに脇固めからの腹固め、指を取りながらの腕固め、腕十字と流れるような技の切り替えで腕関節地獄に引きずり込む。

 さらに阿部はヒジへのニードロップ、ヒジへのグーパンチと腕への打撃を入れていき、後藤がチョップで反撃するとソバットで黙らせてロープに飛ぶ。後藤はカウンターのドロップキックを顔面に叩き込んで反撃の狼煙を上げる。

 後藤は阿部をコーナーに振って串刺しバックエルボーからリバーススプラッシュ式ダブルニー。さらにミサイルキックからエルボーを連打していくが、阿部がこれをキャッチして飛びつき腕十字からキーロックへ。後藤の回避運動に合わせてじっくりと絞り上げてギブアップを迫るが、後藤はなんとかロープブレイクしてコーナーに捕まりながら立ち上がる。阿部は回転浄土宗からドロップキック。さらに引き起こそうとするが、起き上がり際に後藤が延髄斬り。負けん気の強い阿部は即座に起き上がってお返しのサッカーボールキック。


 阿部と後藤は正面からエルボーで撃ち合っていき、阿部が顔面にビンタを叩き込むと後藤もビンタで反撃し、ランニングエルボー。さらにみちのくドライバーII、シャイニング・ウィザードと大技を畳み掛け、レインメーカー式アームドラッグからの十字架固めに持ち込むという珍しい押さえ込みを見せるも阿部は即座に対応してキックアウト。後藤がもう1回同じ技を狙うと、阿部はクラッチされた腕を逆に引き込んで腕ひしぎ十字固め。これがリング中央で完璧に極まると後藤は無念のタップアウト。

第4試合


 IWA熱波GUTS軍vs多国籍連合と銘打たれたこの試合では、ガッツとIWA熱波軍が合体して強力なタッグが誕生。対するは、現CCWカナディアンヘビー級王者である塚本と、前回大会で突如現れた謎のマスクマンコンビであるガーリン・シュー・ペローズA&Bが合体した急造タッグとは思えぬ絆を感じさせるタッグ。

 先に入場したガッツ&熱波軍が3人で仲良く鬼将軍ポーズを決める中、多国籍連合の面々は一般入場口から登場。Bは持参したマイプロテインロゴ入りのトレーニングチューブを入念に観衆へアピールし、多国籍連合の面々がリングインするなり奇襲。全員が場外へ散っていき、会場全体を使った場外戦を展開する。
 場外カウントが進んでいく中、必死にリングに戻ろうとするガッツらを多国籍連合がとことん妨害。誰もリングに戻れぬまま場外カウント20が数えられ、試合終了となった。

ガッツ「オォイ!誰が両リンなんて望んでんだよコノヤロー!(※往年のプロレスを愛する熱狂的な観衆が歓声を上げる)あっ、望んでる人いたわ……。何だコノヤローお前!こんなんで終われるわけねーだろお前!(※Aが会場のどこにもいないのに気付く)もう1人どこ行ったお前!背の高い“秀”ってのいたろお前!色白の方だよお前!どこ行った?!」

 ここで、この日は試合が組まれていなかった藤原秀旺が突如現れ、セコンドに付いていた後藤哲也を暴行しながらリングイン。

ガッツ「何だコノヤロー!呼んでねーぞお前!コノヤロータココラ!」
秀旺「どーもこんばんは!僕が藤原秀旺ですっ♪」
ガッツ「何だコノヤローお前コノヤロー!」
秀旺「小汚いのは黙ってろバーカ!」
ガッツ「ウッセーコノヤローお前!」
秀旺「汚いんだよ、ツラが!」
ガッツ「何だコノヤローお前!」
秀旺「おぉい!……YUJI KITO」
KITO「俺かよ?!」
秀旺「思い起こせば、16年前。16年ぶりに対決だよ」
KITO「そんなのみんなどうでもいいだろ」
ガッツ「誰が知ってんだそれ」
秀旺「16年……長かったよ、オイ。今日はお前をぶっ潰して粉々にして……そして松田、まだやってたのか」
KITO「お前もやってんじゃねーか」
ガッツ「タココラお前」
秀旺「グォングを鳴らしてください」

再試合


 秀旺が16年前に北都プロレスで自身のデビュー戦の相手を務めたKITOへの因縁をつけ終わると、渡鳥連合+Bが再び奇襲して場外戦へ。再試合のゴングが鳴らされると同時に場外カウントが進んでいきまたも両リンかと思われたが、ギリギリで秀旺とKITOがリングに帰還。
 2人は荒々しかった雰囲気と一転してにらみ合いながら静かにリングを周り、手4つで組み合ってからグラウンドで堅実な首の取り合いを展開。KITOがチンロックから体固めも、秀旺が体勢を入れ替えてマウントを取り、掌底を落とすなどもみ合う中で両者ロープへ。KITOは松田にタッチ。
 松田は「カモン!ヤングボーイ!」と不敵な笑みを浮かべながら秀旺を挑発。ロックアップでの押し合い、手4つでの力比べは互角ながら松田がわずかに上回り、秀旺をロープに押し込む。すると秀旺は松田の足を踏んで怯ませ、自軍コーナーに押し込んで塚本にタッチ。
 塚本と松田がロックアップで組み合い、松田が腕固めに捕らえながら自軍コーナーに持ち帰ってガッツにタッチ。塚本も暴れて抜け出し、Bにタッチ。
 ヘビー級のガッツとBは重厚なチョップの打ち合いを展開し、ガッツが打ち勝って松田にタッチ。
 松田とガッツはBにダブルショルダータックルを見舞い、松田がチョップを連打もBがヒザから崩れ落ちるフェイントからローブロー。秀旺にタッチ。
 秀旺はチョップの連打からショルダークローで痛めつけ、塚本にタッチ。
 塚本はコーナーに押し付けながら松田の首を絞め、スリーパーホールドに捕らえるも松田がチンクラッシャーで切り返してよろよろとタッチを求めるが、相手側のコーナーに向かってしまうという痛恨のミス。コーナーで敵3人に袋叩きにされてしまう。塚本と秀旺は松田をロープに振り、塚本のダブルチョップ+秀旺のバックエルボーの同時攻撃。さらに塚本が松田をロープに振っていくが、松田は豪快なランニングネックブリーカードロップを炸裂させ、今度は味方側のコーナーにタッチを求める。そして両足を掴んで妨害してくる秀旺&Bをその強靭な脚力だけで吹き飛ばしてガッツにタッチ。

 ガッツはB、塚本をショルダータックルで吹き飛ばし、秀旺には顔面にナックル。ガッツは塚本&Bにロープに振られるとダブルラリアットを狙うが、これを読んでいた2人はダブルのガットショットで止めてサンドイッチ攻撃を狙うが、ガッツがこれをかわしてダブルラリアット。ガッツは塚本に串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック、さらにゴーストバスターを狙うも塚本が腰を落として耐え、ガッツの巨体をフィッシャーマンズ・スープレックスで叩きつけて秀旺にタッチ。

 ガッツと秀旺は激しいチョップ合戦を展開し、全くの互角と見るやラリアットの打ち合いで幾度も正面衝突。互いに消耗していく中、秀旺が顔面かきむしりからビッグブートを発射も、ガッツがこれをキャッチして振り払い、ラリアットで叩き伏せる。両者バタリと倒れ込み、よろよろと両者タッチ。

 KITOとBの対面となり、KITOがナックル連打からロープに飛んでフライングショルダー、ブレーンバスターからスイングネックブリーカー。そして松田のバックフリップ+KITOの飛びつき式ネックブリーカーの合体攻撃が決まり、KITOがSTF。これを秀旺にカットされると、KITOはBを引き起こして喉元へバックエルボーを突き刺してからロープに飛ぶが、エプロンから塚本がKITOの背中にニーキック。よろけたKITOをBがスレッジハンマーで叩き伏せ、フィストドロップから首絞め攻撃で弱らせ、秀旺&塚本とともに太鼓の乱れ打ち。さらに秀旺&塚本がクラッシュギャルズのような腹部へのダブル正拳突きを見舞い、秀旺がBへトレーニングチューブを投げ渡す。

 秀旺がKITOを羽交い絞めにする中、Bがトレーニングチューブをムチのように使って殴りかかるも、これは案の定秀旺に誤爆。この隙を見逃さず、KITOはBにスクールボーイからの十字架固め、キックアウトに合わせてツイスト・オブ・コブラ(※シッティング式コブラツイスト)で捕らえる。カットに来た塚本は松田がレッグスプレッドで、秀旺はガッツがWARスペシャルで押さえることで救援を断ち、万事休すのBがギブアップ。

 試合後、この勝敗に納得の行かない秀旺&塚本がガッツらを襲撃。怒りの収まらない2人はBも袋叩きにして制裁。追放されてしまったBは1人でほうほうのていで退場していった。

<試合後コメント>

ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)
(※Bは自らマスクを脱いで地面に叩きつけ、正体が後藤恵介であることを明かしつつコメント開始)
「オイ!藤原秀旺、テメー、人を呼び出しておいてなんだこの扱いはよ!お前、覚えてんだろ?俺は渡鳥連合に入るのを諦めてねーんだからな。こんなマスク捨ててやるよ。覚えとけ、藤原秀旺!お前に必ず認めさせてやる!俺は渡鳥連合に入る!クソくらえ!」

第5試合


 “最高”ミステリーvsSpeed of Soundsという誰もが認める実力者同士の対戦となったTTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント決勝戦。
 選手コールとともにオースギ&千賀が奇襲して場外に放り出し、プランチャの編隊飛行を見せるも黒田&ミステリーはこれを回避して自爆させ場外戦を展開。黒田はイスを持ち出して千賀の首を絞め上げ、ミステリーは場外でオースギをキャメルクラッチ式顔面かきむしりで痛めつけてオースギの苦悶の表情を観衆に見せつける。
 黒田は千賀をリングに戻してロープに振ってからのバックエルボー。黒田は膝立ちになりながらもチョップを見舞う千賀を仁王立ちで見下ろし、自軍コーナーに連れ帰ってミステリーとともに千賀の顔面を踏みつける。

 代わるミステリーは千賀の両足を掴んで避けられない状態にしてから腹部にストンピングを連打。オースギがふらつきながらも必死のカットを見せるもミステリーがマウントパンチを連打して排除。黒田は場外で鉄柱を使った“哲っちゃん足殺し”を見せ、リングに戻してヒザ十字。ミステリーは千賀にニークラッシャーからヒザへのエルボードロップ。さらにダブルレッグロックで絞り上げるもオースギがカット。ミステリーは黒田にタッチ。
 黒田は千賀のヒザにストンピングを連打してコーナーに振るが、千賀は足のダメージが甚大で走ることが出来ず途中で倒れ込んでしまう。黒田は無理やり引き起こしてコーナーに叩きつけ串刺しラリアットを発射も、千賀は敢えて痛む足でビッグブートを放って迎撃し、ミサイルキック。足をかばいながらもオースギにタッチ。

 オースギはドロップキック3連打も、黒田は倒れず両手を広げて余裕をアピール。オースギはエルボーを連打も黒田は涼しい顔で受け止めてボディスラムを狙うが、オースギは背面着地した上で黒田のラリアットをエプロンに抜け出すことで回避。すぐさまコーナーに上ってダイビングバックエルボーも、黒田が即座に起き上がってラリアット。

 黒田は冬木スペシャルで絞り上げ、なんとかブレイクしてロープを背に立ち上がるオースギにラリアットを発射。オースギはロープを引き下げて黒田を場外に放り出し、千賀が場外飛びを狙うがミステリーが事前にカット。千賀はミステリーをコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、ミステリーが堪えて持ち上げ雪崩式パワーボムの体勢へ。ここにオースギが駆けつけ、千賀に重なるような形でダブルの雪崩式フランケンシュタイナーを見舞うという離れ業を見せる。そして千賀がミステリーを場外に放り出し、エプロンに上がってきていた黒田をオースギがドロップキックで場外へ。そして2人でトペ・コンヒーロの編隊飛行を見せる。

 オースギ&千賀は黒田をリングに上げ、ダブルのランニングブレーンバスターを狙うが、黒田が暴れて抜け出し、オースギをガットショットで怯ませて千賀にスパインバスターを狙う。千賀はこれを回転エビ固めに捕らえ、その動きに合わせてオースギがランニングニー。千賀が前転式延髄斬りを発射も、黒田はこれを回避してミステリーにタッチ。

 ミステリー&黒田は千賀にサンドイッチラリアットを見舞い、ミステリーがバックドロップから必殺のチョークスラムの体勢へ。ここで黒田を振り切ったオースギがスワンダイブ式で飛んでいって千賀にぶつかり、千賀がミステリーを潰して体固めで押さえ込む形に。黒田が必死のカットを見せると、オースギが黒田にDDT。その起き上がり際にミステリーがダイビングラリアットを炸裂させ、千賀にブレーンバスターを狙うが、千賀は背面着地しながらショルダーネックブリーカーの体勢に。そこへオースギがスワンダイブ式ダイビングラリアットを合わせる合体攻撃。

 ミステリーは気迫のキックアウトを見せ、千賀とエルボー合戦を展開。体格に劣る千賀が不利になるとトラースキックを発射。ミステリーはこれをキャッチするも、その視界外からオースギがトラースキック。オースギ&千賀がダブルのランニングブレーンバスターを決め、千賀が前転式延髄斬り。さらにコーナーに上ってカンクーントルネードを狙うが、黒田が追いすがって哲っちゃんカッターを決め、ミステリーがその場飛びのパワースラム。


 ミステリーは暗闇脳天落としからチョークスラムで叩きつけるも千賀が意地のキックアウトを見せ、まさかのカウント2。ミステリーは再びチョークスラムを狙うが、千賀がこれをフランケンシュタイナーで切り返し、怒涛の顔面トラースキック3連打から前転式延髄斬り。カットに入ろうとする黒田をオースギが必死に抑え、千賀がカンクーントルネードを炸裂させて3カウント。オースギ&千賀がトーナメント優勝を果たし、見事初代王者となった。


 全員満身創痍の中、4人はそれぞれ握手を交わし、黒田&ミステリーが勝者の手を掲げて勝利を祝福して退場。
 続いて、石川国由CEOによって認定証と、海外からこの日の15時に届いたというピカピカのベルトが手渡される。

千賀「よっしゃあ!勝ちましたぁ~!結構危なかったな……。(相手が)黒田さん、ミステリーさんで良かったかなと思いましたけど、勝ちに行かないと失礼に当たるんで。なんか言うことある?」
オースギ「あっちのほうがピンピンしてたけど、結果!俺たちがチャンピオンだ!」
千賀「TTTね、Tはツトムの“T”、そして私の本名・達人(たつひと)の“T”、そのチームで“TTT”だと思ってます!ガッツさん、どうでしょう?!」
ガッツ「おめでとうございます!私にね、黒田&ミステリー組に1回戦で負けまして、その無念を同期の2人が果たしてくれたんで!本当に素晴らしい試合!ありがとうございました!ということでね、今日はお足元の悪い中、新木場1stRINGにご来場いただきまして皆さんありがとうございました!次回大会は10月2日。新チャンピオンチームはもちろん出ますんで、皆さんまた今後ともTTTの応援の程、宜しくお願いします!ありがとうございました!」
(※エンディングの音楽が流れなかったため、マイクが千賀に戻される)
千賀「曲が流れなかったそうです(笑)マイクが戻ってまいりました(笑)」
ガッツ「締めろってことだよ(笑)」
千賀「本日はご来場、ありがとうございました!これからも“ツトム達人チーム”を応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

ツトム・オースギ&バナナ千賀
――見事王座戴冠を果たしました。今のお気持ちは
千賀「嬉しいはメチャクチャ嬉しいんですけど、タッグ組んで長いし、(今回のトーナメントでは)僕らが一番長かったのかな?優勝候補ではあったと思ってます。自分たちでは」
オースギ「優勝しなきゃいけないみたいな(笑)」
千賀「簡単には行かないのは分かってたんですけど、ミステリー&黒田が来なきゃ良いのになと思ってたんだよね」
オースギ「一番重いというか」
千賀「そう。TORU&瀧澤の方がやりやすいなとは思ってたし」
オースギ「一番読めないチームだったから」
千賀「やるのはしんどいですよね。でも、勝ちました。我々が!我々のほうが強いということでしょう!」

――お2人がタッグ王座を体感するのはいつぶりでしょう?
千賀「んー、IRON FIST TAGが……」
オースギ「みちのくのも」
千賀「みちのくのも5月まで持ってたんじゃないですかね?(※ヤッペーマン1号&2号として)」
オースギ「IRON FISTは……」
千賀「年始くらいに落としてるのかな?(※2021年1月20日に木髙イサミ&下村大樹に敗れる)」

――今回は初代王者になりました
千賀「そうなんですよね!初代が初めてなんで」
オースギ「ホントだねぇ!しかも、ベルト……スゲーじゃん!(※ピカピカのベルトを笑顔で撫でながら)」
千賀「メッチャかっこいいよね!(※ピカピカのベルトを笑顔で撫でながら)」
オースギ「俺、どんなベルトなんだろうって思ってビビってたんだけど、メチャクチャすげーじゃん!」
千賀「できるだけ僕らで価値を高められればなと思ってます」

――試合後に次の挑戦名乗りなどはありませんでしたが、今後の防衛戦についてはいかがでしょう
オースギ「トーナメント今やったとこだからね(笑)」
千賀「ほとんどのチームが出てましたからね(笑)」
オースギ「負けたチームが『俺が挑戦する!』って来ても、『オイッ!』って(笑)」
千賀「TTTならではの人たちっていると思うんですよ。去年くらいからしか出てないので、TTT、ガッツワールドならではの人たちとか、僕らが見たこと無い強豪たちも結構いると思うんで」
オースギ「それで言うと、結構先輩のタッグがいるからね」
千賀「そうなんだよね。そういう相手と……有象無象とかじゃなく(笑)」
オースギ「オイッ!(笑)でも、マジで、TTT独自の、ここでしか見られないチームとさ」
千賀「そういうチームとやりつつ、僕らだから闘える人もいると思うんですよ。そこそこ色々出させてもらってきたんで、そういう人達と闘いながら価値を高めたいですね」

――TTTには黒田選手を始めとしたベテランの旧FMW勢が参戦していますが、ご自身よりもキャリアが上のチームと闘いたいという気持ちはありますか
オースギ「怨霊さんもそうだし、先輩先輩ばっかで。今日も先輩と当たったし」
千賀「アイツら年寄りだと思ったら意外と動くのよぉ~(笑)こっちは年寄りだから馬鹿にしてるのに、意外とやるのよね。50過ぎて中々動くのよ。曲者達だよね。50過ぎてまだやってるってのが曲者だと思うけど、アイツらねぇ……やるのよぉ、中々」
オースギ「今はやっぱ、後輩と当たることが多いけど、後輩とやってて、俺たちはやっぱいい意味で力を抜いて、抜くところは抜いて、バシっと決めるところは決めてってやってんなって感じるんですけど、先輩と闘うと『あっ、こういう闘い方もあるのか』って学ぶところがメチャクチャあるんで」
千賀「よく俺が言うんだけど、30後半になったらプロレスラーとして、スポーツ選手としてどうなのかなっていうのがずーっと長いことあったんですけど、プロレスに関しては意外と脂が乗ってくるというか、周りが見られるようになってくるんですよね。僕らがそう思ってる中で50の人たちがあんなに頑張ってるから……早く辞めてもらいたいよねぇ~(笑)ホンット早く辞めてもらいたい!(笑)」

――今日の黒田選手は一味違う試合運びを見せていました
千賀「ひと味もふた味も違うんですって!!」
オースギ「修羅場をくぐってきてるからねぇ」
千賀「俺らがギアを上げたら、そのさらに上にギアを上げてくるというか……。怨霊さんとか。ああいうとこ、イヤ!キライ!だからおじちゃんたち嫌い。おじいちゃんたち嫌い」

――IWA熱波軍も……
千賀「キライ!イヤだ!ギラギラで。イヤッ!」
オースギ「未知数だけどね」
千賀「ロートルたちキライ!」
オースギ「そのうち俺らも言われるぞぉ~?(笑)」
千賀「いいんだよ、言っときゃいいんだよ(笑)でも、そういう人達と闘ったら楽しいと思います」

――まだまだSpeed of Soundsは進化し続けると
オースギ「僕らは最近思うのが、『今、旬だな』って」
千賀「そうね。身体動くもんね」
オースギ「メチャクチャ自信ついた」
千賀「37、8なのかな?結構動かないもんだと思ってたら、ホントに動くんで」
オースギ「20代とかよりも余裕だもんね」
千賀「余裕だねぇ。だから、今僕らを追っかけるべきだと思います、皆さん」

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