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試合結果 8/3 新木場1stRING『SCLAMBLE 6』

『SCRAMBLE 6』
日程:2020年8月3日(月)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:100人(札止め)

▼「新木場闘会始」(30分1本勝負)
○CHANGO(フリー)
8分35秒 ジャングルクラッチ
●薄井鉄央(BASARA)

▼「FMWレジェンド対決!」(30分1本勝負)
○黒田哲広(フリー)
9分58秒 リングアウト
●南条隼人(OSW)

▼「SOSvs政晃」(45分1本勝負)
[SOS]ツトム・オースギ(フリー)/○バナナ千賀(フリー)
10分10秒 展覧会の絵→片エビ固め
[政晃]政宗(DISCUS)/●瀧澤晃頼(フリー)

▼「CCW認定カナディアンヘビー級選手権試合」(60分1本勝負)
【王者/真GUTS軍】○ガッツ石島
13分30秒 フェイスバスター→片エビ固め
【挑戦者/真GUTS軍】●マスクドミステリー
※第10代王者が初防衛に成功

▼「スペシャルタッグマッチ」(60分1本勝負)
●佐山駿介/谷口弘晃(紫焔)
24分57秒 ビーストボンバー→片エビ固め
○入江茂弘(フリー)/阿部史典(BASARA)

第1試合


 両者ロックアップで組み合ってから薄井が押し込んでいくが、CHANGOはするりと抜け出して低空タックルから足を刈ってグラウンドへ。薄井もバックを取り返して対抗し、グラウンドからスタンドの腕取り合戦。薄井がヘッドロックに捕らえるとCHANGOはサミングで外して髪を掴みながら引きずり回していくが、薄井はガットショットで突き放してショルダータックル。さらにストンピングの連打で追撃し、ボディスラムからスリーパーホールド。

 CHANGOがこれをブレイクするとコーナーに振って串刺しジャンピングエルボーを放つが、CHANGOはこれをかわしてロープサミングからゼロ戦キック。さらにセントーンから首4の字固めと痛めつける。薄井がブレイクすると鋭いチョップで攻め立てていき、薄井もエルボーで反撃。上背で勝る薄井が連打でCHANGOを押していくと、CHANGOは距離をとって飛びかかるが、薄井はこれをかわしてロープへ走りランニングエルボー。

 薄井はCHANGOをコーナーに振って串刺しバックエルボーからボディスラム。さらに首筋へのエルボースタンプ連打からブレーンバスターを狙っていくが、背面着地したCHANGOが究極飛龍裸絞め。薄井がこれを首投げで返すと、CHANGOはトップロープ越しのヘッドシザースホイップで場外に放り捨ててからプランチャで飛んでいくが、薄井はこれを回避。

 薄井は自爆したCHANGOをリングに放り込んでコーナートップからミサイルキックを叩き込み、ノーザンライトスープレックスの体勢も、振り払ったCHANGOが逆水平チョップ連打からロープに飛ぶ。薄井はこれをドロップキックでカウンターし、見事なブリッジを描くノーザンライトスープレックスホールド。

 CHANGOはこれをキックアウトするとレフリーを盾にし、薄井が思わず急停止したところでレフリーを放り捨て、レフリーの視界外で薄井の顔へスプレーを噴射。視界を失った薄井をCHANGOがジャングルクラッチで丸め込んで3カウント。

 CHANGOは大ダメージを負った薄井へさらにスプレーを噴射して追い打ちをかけようとするが、噴射口が自分に向いており自爆。逆上したCHANGOは薄井に馬乗りになり、入念に顔面へスプレーを噴射してから荒々しく退場していった。

第2試合


 TTTの恒例となっているFMWのリビングレジェンド達によるシングルマッチ。今回はTTTのオマージュ元であるFFFとは別のFFFに縁ある南条隼人が初参戦し、黒田哲広と対峙。南条はセコンドにOSWのHANAを伴って試合に臨んだ。
 
 握手はせずにゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合い、バックの取り合い、グラウンドでのバックマウントの奪い合いから足の取り合いとなり、黒田がダブルレッグロックで捕らえるも南条はロープブレイク。

 両者は正面からチョップで打ち合っていくが、劣勢となった黒田がサミングで南条を怯ませ、コーナーポストに足を引っ掛けて“伝統芸能”と言われるようになった哲っちゃん足殺し。さらにリングに戻してロープを使ったニーロックで痛めつけていくが、南条はお返しとばかりにヒザへの低空ドロップキックを連打し、サミングも決めて観衆へ得意げな笑顔を見せつける。

 南条は黒田をカニバサミで倒してその尻へカンチョー攻撃。怒った黒田がチョップを連打して行くと、南条は明後日の方向を指差し、黒田がそちらを向くと足を思い切り踏みつけ、もう一発その尻へカンチョー。さらに満面の笑みで黒田の首を締め上げながらコーナーに押し込み、顔面ウォッシュと見せかけて観衆を煽りながら立ち止まって黒田の股間を踏みつける。

 南条はさらに黒田へ雪崩式ブレーンバスターを狙うが、黒田はこれを切り返して哲っちゃんカッター。さらにレフトハンドラリアットでなぎ倒してから冬木スペシャルで絞め上げるも、南条がギブアップしないと見るとエビ固めに入るがこれはカウント2。

 黒田がもう一発ラリアットを狙ってロープに飛ぶと、南条はレフリーを引っ掴んで盾にし、黒田の動きが止まるとなぜかレフリーへカンチョーを見舞って悶絶させる。黒田は困惑しながらも改めてロープに飛ぶが、場外からHANAが黒田の足を引いて引きずり落とし、南条はスライディングキックを見舞ってからHANAを褒めながら抱擁。

 そして黒田に場外でもう一発カンチョー攻撃を見舞ってから羽交い締めにしてHANAへ攻撃を促すが、黒田が回避したためHANAのジャンピングエルボーが南条に誤爆。怒った南条がHANAに制裁を加えている間に場外カウントは進み、その間に黒田はリングイン。南条は制裁に気を取られて場外カウント20を聞いてしまい、うっかりなリングアウト負けを喫した。
 

第3試合


 SOSと政晃は4人それぞれしっかりと握手を交わし、ツトムと政宗でゴング。
 互いに姿勢を低くしながらタックルで足を狙っていき、がぶったツトムが腕を取ると、両者その場での側転や複雑なローリングでの切り返しなどスピーディーな攻防を展開し、クリーンブレイクすると両者タッチ。

 タッチを受けた瀧澤が突っ込んでいくと、千賀はカウンターのランニングバックエルボーを見舞い、瀧澤の突撃をリープフロッグでかわしていくが、瀧澤も軽やかなアームドラッグ3連発で対抗。両者距離取ってタッチへ。

 再び政宗とツトムの対面となると政宗がツトムの足を刈ってロープへ飛び、アームドラッグでの切り返しを狙うツトムを逆にアームドラッグで放り投げてドロップキック。さらにロープへ飛ぶが、ツトムはリングに飛び込んできた千賀と同時にドロップキックを放つ鉄壁の連携を見せ、千賀にタッチ。
 千賀は政宗へエルボーを放っていくが、政宗はよろけたフリで組み付いてチンクラッシャーからスイングネックブリーカーで叩きつけて瀧澤にタッチ。

 瀧澤は千賀、ツトムをそれぞれランニングエルボーでなぎ倒し、挟み撃ちを狙うSOSの攻撃をかわして誤爆させると、2人をそれぞれフランケンシュタイナーで放り捨てる。さらに千賀をコーナーに振って上半身をだけ場外へ出すと、コーナーポストを軸に回る619という離れ業を見せ、スワンダイブ式のダイビングクロスチョップで追撃。

 さらに瀧澤は政宗を呼び込み、2人でロープへ走って同時攻撃を狙うが、SOSの2人は前転からのドロップキックを同時に放って2人を場外に突き落とすと2人同時のプランチャで編隊飛行。

 リングに戻ってタッチを受けたツトムは、瀧澤へコーナーからのダイビングバックエルボーを見舞ってロープへ飛ぶが、瀧澤はカウンターのドロップキックを見舞って政宗にタッチ。

 政宗はツトムへスイングネックブリーカーを狙うが、千賀が突っ込んでくると千賀の上半身を残る腕でロックし、ネックブリーカー+コンプリートショットの同時攻撃。さらに政宗はドラゴンバックブリーカーから再びボディスラムの体勢に担ぎ上げ、ツトムの背中へ瀧澤が飛びついてボディスラム+バッククラッカーの合体攻撃。

 さらに政宗はツトムをアンクルホールドで捕らえ、そのまま骨喰へ移行しようとするが、千賀が突っ込んでくるのを見て体勢を変え、瀧澤が千賀をコブラツイストで捕らえると政宗はツトムを弓矢固めで吊り上げる固め技の競演。
 ツトムがこれを抜け出すと、政晃はトレイン攻撃を見舞い、政宗のモンキーフリップに合わせて瀧澤がダイヤモンドカッターを見舞う連携技を炸裂。さらに瀧澤はツトムの腕を取りながら担ぎ上げていくが、ここに千賀が飛び込んできてトラースキック。その勢いを借りてツトムが十字架固めで押さえ込み、ここへ千賀が低空ドロップキックで追撃。瀧澤がこれをキックアウトすると、SOSはダブルのトラースキックから展覧会の絵(2人で足を持ってリフトアップしてから片翼の天使のように頭から落とす)で3カウント。

第4試合


 両者のシングルマッチは2018年4月15日のガッツワールド解散興行にて、ガッツワールドの至宝であったGCW認定シングル王座をかけて対戦したとき以来、約2年4ヶ月ぶり。
この日の両者のシングルマッチはノンタイトルで発表されていたものの、大会直前に現在のTTTのフラッグシップタイトルであるCCWカナディアンヘビー級王座をかけての王座戦となることが発表された。

 両者しっかりと握手を交わしながら深々と頭を下げて合い、ゴングが鳴るとロックアップで押し込み合い、競り勝ったミステリーがクリーンブレイク。さらに腕の取り合いからヘッドロックの応酬となるも、ミステリーがショルダータックルでガッツをなぎ倒してボディスラム。さらにコーナーに押し込んで顔面へのナックル連打と開始直後から畳み掛ける。

 ミステリーはボディスラムからエルボー連打。さらにコーナーに振って串刺しバックエルボーを放つが、ガッツがこれをかわして串刺しラリアットからのブルドッギングヘッドロックで反撃の狼煙を上げる。
 ガッツはスリーパーホールドで弱らせてからヘッドバッドを連打し、ロープに振ってバックエルボー。さらに両者は正面からチョップを打ち合っていき、ガッツがかち上げエルボーで怯ませるもミステリーは即座に喉元へのクロスチョップで反撃。ガッツをロープ際にボディスラムでセットし、トップロープ越しのサンセットフリップを狙うが、ガッツはエプロンに退避してこれをかわすと、エプロンを駆けてリング内のミステリーをラリアットでなぎ倒す。

 さらにガッツは滅多に見せないギロチンドロップを見舞い、「久々に出した!」と自己申告。さらに首4の字固めで絞り上げていくが、リバースしたミステリーが抜け出してエルボードロップ。ガッツはヘッドバッドで追撃していくが、距離をとってラリアットを狙ったところをミステリーがカウンターのドロップキック。

 ミステリーはガッツをロープに振ってパワースラムで叩きつけ、コーナーで串刺しショルダータックルから串刺しバックエルボー。ブレーンバスター、ニードロップ、ラリアットと猛攻。さらにロープへ飛ぶが、ガッツはフライングニールキックでカウンターの一撃を喰らわせる。

 ガッツはヘッドバッド連打からショートレンジラリアット。さらにフィッシャーマンバスターからWARスペシャルも、ミステリーが起き上がってバックドロップで切り返す。両者は正面からラリアットを打ち合っていき、これに打ち勝ったミステリーが滅多に見せないみちのくドライバーで突き刺してコーナーへ上がっていく。

 ガッツは追いすがってヘッドバッドを見舞うと、トップロープに足を乗せて頭頂部から突き刺す雪崩式垂直落下ブレーンバスター。さらにラリアットからゴーストバスターで突き刺し、必殺のフェイスバスターの体勢に入るが、ミステリーはこれをショルダースルーで切り返すとチョークスラムの体勢へ。しかしガッツは奇策の延髄斬りを叩き込むと、すかさず組み付き、こだわりのフェイスバスターで叩きつけてカウント3。ガッツがCCW認定カナディアンヘビー級王座の初防衛を果たした。

<試合後コメント>

ガッツ石島
「しっかり防衛したぞ。このベルトについてね、俺からちょっと言いたいことがあんだよ。今世の中がこういう状況で、いつまでプロレスが出来るか分かんないけど、今日以降!この試合以降!俺の試合でシングルマッチ組まれたら、全試合でこのCCWのベルトをかけます!だから、CCW選手権をやりたい団体は、どんどんオファーください。シングルマッチ組んでください。CCW選手権やるから!昔のアメリカのNWA王者みたいに自分のやるシングルマッチ全部にこのベルトかけるから。だから、その団体の一番の若手とシングルマッチ組まれたら、第1試合でタイトルマッチやるから!OK?!タイトルマッチやるから。どこでも!逆にこのコロナ禍でこのベルトの価値、高めるから。目指せ!100回防衛だから!なんで、このベルトに挑戦したい人はどんどん名乗りあげてください。あっ!このベルトはリング上で防衛するから!マットプロレスではこのベルト防衛できないから。リングで興行やるとこ、全然オファー待ってますんで!CCWチャンピオン、ガッツ石島、どこでも行きますんで!皆さんよろしくお願いします!」

第5試合


 入江茂弘はOWE無差別級王者のベルトを、阿部史典はユニオンMAXのベルトを持っており、名古屋のスポルティーバ出身の王者コンビがタッグで登場。迎え撃つはTTTの次期エース候補の佐山駿介、そして紫焔から参戦の関西随一のパワーファイターである谷口弘晃。佐山のデビュー戦の相手は阿部であり、阿部のデビュー戦の相手は入江という多縁なメンバーが揃った。

 佐山と阿部でゴングが鳴ると、総合格闘技をバックボーンに持つ2人は距離を詰めながら掌底で牽制しあい、小刻みなステップからローキックの打ち合い。阿部が佐山の足を取ってグラウンドに転がすと、佐山も下から足を取りに行き、バックマウントの奪い合いからリストの取り合いへ。阿部が前宙で抜け出して一旦距離を取り、両者タッチ。

 入江と谷口の対面となると、ロックアップからの押し込み合いを制した谷口がヘッドロックでじっくりと絞り上げ、入江がショルダータックルで返していくと谷口もショルダータックルで正面からぶつかり、猛獣同士何度も正面からぶつかり合う。これを制して入江をなぎ倒した谷口はアイアンクローで入江の頭蓋骨を絞め上げていき、ここに佐山が入ってきて背中へミドルキック、谷口は正面から逆水平チョップと交互に打ち込んでいき、2人が同時にロープへ飛ぶと、佐山にはエプロンを駆けてきた阿部がミドルキック、谷口には入江がボディスラムで迎え撃ち、入江が佐山を背負った状態で高々と飛び上がって谷口にセントーンを見舞うという規格外のパワーを見せつける。

 両者タッチし、再び佐山と阿部のマッチアップとなると、佐山が首投げからサッカーボールキック。阿部もすぐさま首投げからサッカーボールキックでやり返し、両者交互に打ち合う意地の張り合いへ。続けて両者は正面からエルボーで打ち合っていき、阿部が額へのグーパンチで佐山を怯ませてからのドロップキック。阿部はアイリッシュウィップで佐山を自軍コーナーに叩きつけて入江にタッチ。

 入江が出てくると佐山はエルボー連打で突っ張っていくが、入江は膝蹴り一発で佐山を怯ませ、ボディスラムからキャリスプラッシュ。佐山は鋭いエルボー連打で意地を見せていくが、入江の重いエルボー一発で吹き飛ばされてしまう展開が続き、入江が佐山を軽々と持ち上げてジャンピングブレーンバスターで頭から突き刺して阿部にタッチ。

 阿部は連続エビ固め、チンロックからの腹固めと徹底して佐山のスタミナを削り、腕を取りながらの打撃連打から佐山の左肘へオーバーヘッドキック。
 ここから両者素早くタッチを回していき、入江は佐山の左腕へのセントーン、阿部は大の字になる佐山の左腕を取りながら前宙して叩きつける形でアームブリーカーを見舞っていき、入江がボディスラムからのセントーン。さらにパワーボムの体勢に入るが、佐山はこれをショルダースルーで切り返して谷口にタッチを求めるが、場外から阿部が谷口の足を引いて妨害。
 入江は佐山を引き起こしてコーナーに振って串刺しラリアットからジャンピングバイルドライバー。さらにロープへ飛んでビーストボンバーを狙うが、佐山がカウンターのドロップキックを突き刺して谷口にタッチ。

 谷口は入江に串刺しラリアットを見舞い、阿部が救出に来てソバットを見舞うも怯まずショルダータックルでなぎ倒してからボディスラムで排除。さらに谷口は重量級の入江もボディスラムで叩きつけ、真正面から逆水平チョップを連打し、入江が怯むとマッケンローで入江に尻餅をつかせてスライディングラリアット。さらにその場飛びのフロッグスプラッシュからラリアットを狙うが、入江もラリアットで迎撃。両者ラリアットでぶつかり合い、谷口のラリアットを入江がラリアットで撃ち落としてビーストボンバーを狙うが、谷口が返す刀のラリアットで入江をなぎ倒す。
 
 両者パートナーへタッチを求めていくが、先にタッチを受けた阿部が四つん這いの谷口を踏み台にコーナーに控える佐山へドロップキック。谷口は阿部に強烈な逆水平チョップを放っていくが、谷口が大きく振りかぶったところでバックを取り、足に絡みついてアキレス腱固め。谷口がロープブレイクすると阿部はロープへ飛ぶが、谷口はパワースラムで切り返して佐山にタッチ。

 佐山は阿部をコーナーに振って串刺しランニングニーからブレーンバスターを狙うが、背面着地した阿部がお卍固め。カットに来た谷口を入江が迎撃するが、谷口は入江を担ぎ上げるとブロックバスターで投げ捨てて入江を阿部にぶつけるという世にも豪快なカットプレー。

 谷口は佐山を助け起こすと、阿部にトレイン攻撃を見舞い、佐山のハイキックから谷口がリフトアップスラムで豪快に投げ捨てる。そこへ佐山がPK、バズソーキックと連撃し、さらにトドメのバズソーキックを放つが、阿部はこれをキャッチしてドラゴンスクリューで切り返し、入江にタッチ。

 入江が出てくると佐山は左ミドルキックの連打で突っ張っていくが、ロープへ飛んだところで入江がキャッチしてブラックホールスラム。さらに入江は自分が垂直落下式バックフリップを狙うが、佐山が背面着地。入江はすぐさま振り返って佐山をリフトアップすると、そのまま担いで自分が垂直落下式バックフリップ。

 これは谷口がカットし、入江をネックハンギングボムで叩きつけるが、阿部が入ってきて谷口へ伊良部パンチ。阿部は佐山にも伊良部パンチを放つが、佐山がハイキックでカウンターを入れ、入江にもハイキックを放つが入江はこれをかわしてヘッドバッド。佐山は入江のビーストボンバーをかわして走り、レッグラリアートを叩き込むと両者大の字になってダウン。


 起き上がった両者は膝立ちになりながらエルボーを打ち合っていき、そのまま起き上がりながら激しい打撃戦を展開。これをソバットで制した佐山がハイキック2連打で入江をダウンさせ、コーナーに振って突撃していくが入江がこれを回避。すかさず阿部が串刺し式の回転浄土宗を叩き込み、入江がキャノンボールで佐山を圧殺。

 これは谷口がカットするが、阿部が谷口をフランケンシュタイナーで場外に排除し、エプロンを駆けての空対地PK。リング上では入江がエルボーパッドを外してビーストボンバーを宣言するが、佐山は突っ込んできた入江のバックを取ってバックドロップ。さらにバズソーキックを放つが、入江はこれを回避し、背中を向けた形になった佐山をロープへプッシュ。跳ね返ってきた佐山にビーストボンバーを叩き込み、さらにロープへ走って正調ビーストボンバーを叩き込むと、佐山は肩を上げられずに3カウント。

エンディング


 快勝した名古屋タッグは、勝ち名乗りを受けながら大の字になってダウンした佐山を見下ろして去っていき、ガッツがリングに上ってマイクを取る。

ガッツ「おい、佐山、大丈夫か?……大丈夫じゃねえな。谷口くん、今日はどうもありがとう。えー、今日は、先月よりも社会の情勢が不安定な中、これだけのお客さんに来ていただきまして、本当にありがとうございます!……佐山、喋れるか?」

佐山「まずは、ご来場の皆様、ありがとうございます。このコロナの状況の中、いつ試合ができなくなるかわからない不安と戦いながら、僕たちはこうやって興行をやってます。命かけて試合をしています。コロナの影響で会場に来るのが難しいにも関わらず、こうやってたくさんのお客さんが来てくれているというのは本当に、本当に嬉しいです。皆さん本当にありがとうございます!また僕たちは、いつでも試合ができるように準備してきますので、皆さん絶対にコロナに負けないでください!自分たちも絶対に負けません!コロナに打ち勝って、またこの会場を満員にできるように、僕たちもがんばりますし、TORUさんも怪我を治してリハビリも頑張ってくれているんで、もうちょっと普通の興行ができるまで、再開をお待ち下さい。すみません、長々となりましたけど、本日はありがとうございました!」

ガッツ「我々は、今は3人ですが、3人でとりあえず9月3日も状況が許せばここで大会をやりたいと思いますので、皆さん、今後とも応援の程、よろしくお願いします!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

入江茂弘&阿部史典
阿部「いやあ、ホント組めて嬉しいですね。戦ってばっかりだから!」
入江「タッグ組んだのは……もしかして初めて?!」
阿部「そうかも知れないっす!」
入江「名古屋の『高井憲吾被害者の会』っていう大会で組んだくらいじゃない?」
阿部「それ以来っすかねぇ~?なんかお互い、僕、入江さんにデビュー戦の相手してもらって、今は自分の団体でチャンピオンになって、(入江さんも)チャンピオンで。この内になんかやりたいっすね、面白いこと」
入江「そうだね。TTTを追っかけてくれているお客さんは、もちろんスポルティーバのことも追っかけてくれている」
阿部「もちろんそうですよ!」
入江「だから僕たちも、みんなチャンピオン!今、名古屋出身のレスラー、いっぱいチャンピオンになってる!」
阿部「そうなんすよ」
入江「名古屋からどんどん東京に出て、これからみんなで名古屋から世界に行く!」
阿部「そうですぅ!」
入江「今、名古屋何人?チャンピオン?」
阿部「4人!ジュニアのチャンピオン(世界ジュニア王者の岩本煌史)、杉浦さん(KING of FREEDOM WORLD王者の杉浦透)、入江さんも僕も!これでなんかしたいですね!」
入江「みんなで集まって……スポルティーバでやろうか!(笑)」
阿部「いいですねえ!(笑)だから、まだまだ佐山と谷口には負けてられないんですよ!」
入江「スポルティーバでやるからには……阿部のギャラはカレーライス!」
阿部「ふぎゃ~っ!ぃやぁ~だぁ~!(声を裏返しながら)」


佐山駿介&谷口弘晃
佐山「谷口さん、今日は折角大阪から来ていただいたのに、情けない、不甲斐ない、力不足ですみません……」
谷口「いやいや。自分もまだまだ、初の団体で、ちょっとサポートも出来ず申し訳ない。またやりましょう!」
佐山「是非お願いします!ありがとうございます!」
(両者握手)
佐山「このコロナの渦がすごくて、いつプロレスが出来なくなるかわからない環境の中ですが、自分たちはいつでも試合ができるようにコロナに負けじと頑張っていきますんで、また、また普通の興行が、正式な興行が再開出来るようになるまで、僕がもっともっとTTTを盛り上げていくんで、みなさん是非会場に足を運んでください。僕たちはコロナには絶対に負けません!だから、これを見ているお客さんも、業界関係者の皆さんも、日本中の皆さんもみんなコロナに負けずに戦っていきましょう!谷口さん、今日はありがとうございました!」
谷口「ありがとうございました!」

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